広島訪問、核兵器廃絶の重要性強調
主要7カ国(G7)外相会合に参加したカナダのステファン・ディオン外相は11日、広島市内で毎日新聞のインタビューに応じた。この中で「被爆地の中心部を訪れて、深く心を動かされた。核なき世界に向けた取り組みへの思いを強めた」と述べ、核兵器廃絶の重要性を強調した。
オバマ米大統領の広島訪問の可能性については「発言する立場でない」と言及を避けた。一方で、原爆碑に献花し原爆資料館も訪問するなどしたケリー米国務長官に関しては、「広島の犠牲者に敬意を払った」と述べ、評価する姿勢を示した。
他のG7外相と原爆資料館などを訪れたディオン氏は、「私が見聞きしたことは、責任ある政治家に絶対的な世界平和の必要性を思い起こさせる」とも発言。カナダのトルドー首相に広島訪問を勧める考えを示した。5月末の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の際に訪問できるかは「最優先課題はサミットの成功だ」と述べるにとどめた。
中道左派のトルドー政権は昨秋、10年ぶりに右派から政権を奪取した。過激派組織「イスラム国」(IS)対策をめぐっては、米軍主導の空爆への参加を取りやめた一方で、イラク軍の訓練などに力を入れている。ディオン氏は「すでに十分な空軍力があったが、訓練が足りていなかった。より効果的な政策だ」と主張した。【大前仁】