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ダンボールに入れて捨てられていたのは、スライムでした 作者:夢追い人
12/12

12 闘技場

「あははははは! よっわ!! 弱すぎだよお兄ちゃん!!」

「う、うるせー!! なぜ俺が香澄と戦わかなきゃならんのだ!!」

 香澄は自慢の炎魔法で信を圧倒する。10を超える炎弾が周囲に生み出され、ホーミングし、信を追跡、着弾する。背中に炎弾が当たるが、衝撃だけで怪我はない。

「痛っ! くそ! 少しは手加減したらどうだ!」

「どうせ子供の遊び程度の痛みなんだから、我慢しなよ! 転んで擦りむいた方がダメージ大きいんだから、転ばないようにした方がいいよ!」

「そんなことは分かってる! 俺はそんなことを言ってるんじゃない! 兄をもう少し敬ったらどうだ!」

「小遣いくれるんなら敬うよー」

「ぐ! なんて女だ!」

 信と香澄は今、絶賛訓練中。

 訓練する際はアンチマジックアーマーを着込んでいるので、当たれば衝撃はもらうが、火傷まではしない。

 香澄は炎魔法が得意であり、学院でもピカイチの精度を誇る。

 信は風魔法が使えるが、得意とは程遠いレベル。低級クラスの魔法ですら扱いきれない。

 圧倒的な火力を持って、逃げ回るネズミを狩る。

 香澄と信の現状は、今そんな感じである。もはや訓練というよりも、香澄のストレス解消に近い。

『久しぶりにお兄ちゃんと魔法訓練したい! どれだけ力が付いたのか見て欲しいんだ! ちょうどギルドの訓練場が借りれて、バネッサさんが監視員に立ってくれる。こんなチャンス滅多にないの!』

 というセリフの元、信は無理やり魔法訓練をさせられる羽目に。

「なぜ俺がこんな目に……」


★★★


 話はほんの30分ほど前にさかのぼる。

 信と香澄、バネッサは闘技場見学に来た。ギルドビル(青葉区支部)には闘技場が3つと、専門の訓練場がある。信達はまず、ハンターたちがいる訓練場から見学することになった。

 訓練場は10メートル四方の立方体が、部屋ごとに6つある。屋内訓練場というやつだ。

 6つある訓練場のうち、一番大きなところはテニスコートなみの広さだ。実はそこだけガラス張りである。特殊な魔法ガラスで、訓練を見学できるようになっている。斜め上から、観客席に座って訓練を見学できるのだ。

 そのガラス張りの訓練場では、2対2で、ハンターランク、カペラ(6級)の者たちが汗と怒号をまき散らして戦っていた。 

 巨大な鉄槌をもったオーガ。

 ハルバードを持ったケンタウロス。

 トリッキーな動きで翻弄する人間の剣士と魔術師が、舞を舞うように戦っていた。

 皆本気で、鬼ような形相で訓練している。

 持っている武器は全て訓練用に調整された魔導武具。本気で殴っても全て一定の衝撃に変換される。怪我は打ち身や擦り傷程度で済むが、それでも痛いことは痛い。皮膚が破けて血も出るだろう。

 訓練するハンターたちは何度も床を転がりながら、必死に技術を身に着けようとしていた。

 体力の有り余った香澄は、ハンターたちの訓練を見てウズウズし出したのだ。

 ハンター三級のバネッサの前でいい恰好を見せたい。

 久しぶりに、兄に自分の力を見せてやりたい。

 うまい具合に訓練場が一部屋空いているし、バネッサのコネを使って、訓練場を予約なしで貸してもらおう。

 香澄はバネッサに無理を言って、ギルドの訓練場を貸してもらうことに成功する。

 信も滅多に使えない訓練場ということで、ほぼ強制的に訓練することに。

「なぜ俺がこんな目に……」

 ここで先ほどの場面に戻る。信が香澄に一方的にボコられている状況に。

「ほらほらほら!!」

 香澄はネックレス型のファクターに魔力を込めて、10にも及ぶ炎弾を作り上げる。一個一個の大きさは野球の玉程度だが、当たればそれなりの痛みはある。

 信は繰り出される玉を必死に避けるが、いかんせん数が多い。よけきれずに何発か良いのをもらってしまう。

 背中やわき腹、逃げようとした信にクリーンヒットする。ぶつかって、無様に床を転がる信。

「ぐっは! 痛ぇー! 容赦なしかよ!」

「お兄ちゃんだからだよ!」

 それは逆に嫌だ。

 どうせならバネッサさんと戦え。なんで俺と。

「今度はファイアアローだよ! 速いけど避けられる!?」

「くっそ!」

 信は体に風の魔法をまとって速力を上げるが、まったく回避できない。またいいのをもらって床を転がる。

 香澄は近接戦闘も可能だが、中距離からの物量で押し切るのが得意だ。魔法力を活かした面攻撃で敵を制圧するのだ。

 信はそんな香澄に打つ手がない。格闘戦ならまだ勝機はあるだろうが、魔法一辺倒になると、手も足も出ない。

 信はアニマ(魔法源)はあるが、ルート(魔力航路)はない。ファクターの恩恵があっても、最低級の魔法が限界であった。

 信は走り回りつつ、近くまで飛んできた炎弾を自前の風弾で撃ち落とす。魔力量は多いが、まったく魔力を制御できていない。

 対して香澄は魔力も魔力制御も一流。経験と努力を積み重ねれば、炎を極めることも可能。そうなればイグニス(炎術士)の称号を得ることも可能だろう。

「ちっくしょー! 生まれた時からマギアレコード(魔法発動能力)に違いがあるなんて、神様も残酷すぎる!」

 信が香澄と模擬試合など小学生以来である。小学校低学年の香澄と、高学年の信。どれだけの差があるのか戦ったことがあるが、信は妹の香澄にぼろ負けした。

 信は香澄の炎弾で床を転がる最中、嫌な思い出が走馬灯のようによみがえった。

「ごめんね。やっぱ弱いものいじめだったよね」

 あまりにも一方的だったので、香澄もだんだん悪い気がしてくる。

 信は香澄の言葉にカッチーンとくる。

 言ってくれるじゃないか。

「昔と今じゃ状況が違う。弱いままだと思うなよ」

「そう? あんまり変わらないような……」

「父さんの強さが遺伝しなくとも、母さんの器用さがなくとも、俺には俺の力がある」

 きっと、あるんだ。



★★★




 信は優秀な父と、金持ちの母親の間に生まれた。

 優秀な父の両親は、これまた優秀な両親がいる。信の祖父母に当たる人たちだ。

 実は幸太郎の祖父は、一代で財を築いた英雄的ハンターである。幸太郎もすごいが、祖父は桁違い。行ける伝説とすら呼ばれていた。

 ハンターランク零級、ルナ。その称号を持っているのが、信の祖父であった。

 巌のような男で、礼儀を重んじるサムライ。触れれば切れるような男が、祖父である。

 祖父は、出来そこないでも全く努力しない信が嫌いだった。出来なければ最初からあきらめる。その姿勢が嫌いだった。

 信は合理的で、得手不得手を理解している。だから自分の得意なところを伸ばして、出来ないところを補う。そんな考えなのだが、祖父は違った。努力すればなんでもできると思い込んでいる人だった。才能ある人間が良く言う言葉である。

 頑張れば何でも出来る。そう言い切ってしまう古い人だった。

 信は父方の祖父が死ぬほど嫌いだった。

 信がギルドに来たくなかったのも、祖父の威光がまだ残っているからである。

 さらに信の母、植木香奈だ。彼女はとってもお金を持った、良家のお嬢様だ。香奈は魔法や魔物に詳しくないが、IQは高く天才肌。特に投資関連に強く、一日で100円を100万円にするお金のアルケミストと言われている。

 香奈の両親は貿易商をしており、大企業の社長。香奈の両親も大金を生み出す天才である。

 そんな大金持ちである母方の両親も、やはり初孫には期待していたようだ。

 優秀すぎる両親と祖父母に囲まれ、期待されて生まれてきた第一子。それが植木信。

 どんな神童かと思ったら、魔法才能なし、剣や格闘の才能は中程度。頭はいいが、出来なければすぐにあきらめる。戦おうとしない。皆が期待したものと全く違っていた。

 逆に期待されていなかった長女が、神童だった。幼稚園児の頃から、すでにその片鱗は見せており、低級の魔法炎弾を発動できた。小学生に上がるころには中級程度の魔法を。高校生には上級と。順調に力を伸ばし続けている。

 孫の扱いも信と香澄で、それは変わる。

 信は出来そこない。香澄は神童。ちやほやされるのは当然香澄ばかり。 ギャルで男をとっかえひっかえしていても、何も言われない。信は両親の残りカスから生まれたとさえ揶揄された。両親が優しくなければ信はグレていただろう。

 どんなに努力しても、才能なしの人間が才能ある人間を超えることはできない。ウサギとカメの話なら追い付けるし超えられる。しかしその話で“ウサギがサボらなければ”カメは絶対に追い付けない。

 もしも“サボらないウサギ”を超えることが出来るなら、それは自分だけではない。

 他者の協力が必要だ。それが道具でも、人でも、魔物でも。

 信は切り札をいくつか持っている。

 まずはファクターに関する知識量。

 これは香澄をはるかに超える。今までずっと研究してきたのだから当たり前だ。

 信は改造に改造を重ねた、魔改造ファクターを所持している。一部違法行為も混ざっており、許容量を超えた性能を発現出来る。

 名前が明らかに中学生っぽいのでつけたくはなかったが、信はこれをこう呼んだ。

「バイオマギアリアクター(生体魔力炉)起動!」

 それは人体を魔力炉に見立てた、禁断術式。心臓に負荷をかけて、血液量をコントロールする。心臓の鼓動数を引き上げ、脳内に魔力と血液を送りまくる。

 魔力を制御するのは脳と神経。マギアレコードはそこに詰まっている。

 信が考えたのは、ファクターによる人体制御術式で、無理やり魔力を送り込み、脳みその力を引き上げること。

 結果は一目瞭然。

 数分だが、信は香澄を倒せるほどの風弾を放てるようになる。

 目を充血させ、鼻血を出して、信は兄の威厳を保とうとする。命がけである。

「な! あたしのファイボールが全部吹き飛んだ!? なにこの風量!!」

 信に風が集まだす。気圧がさがり続け、暴風が生み出される。訓練場が魔力で満たされ、低級魔法制限の術式に歪みが生じ始める。

「これは……」

 バネッサは監視員として見張っていたが、異常事態と判断する。このままでは訓練場に施された術式が破れる。

「ふあはははああ!!! 覚悟しろカスミィィイ!!! これが俺の力……へぶ!!」

 信はバネッサに取り押さえられた。闘技場で戦っていた信の背後に回り込むと、関節を決められて押し倒される。同時にファクターを取り上げられ、強制終了させられる。

「信君。一度医務室に行きましょうか」

「な! 俺はまだ!」

 バネッサは強烈な怒気と、信の体を心配する、両方の気持ちがあった。

「医務室に行くんです。い・い・で・す・ね?」

「……はい」


★★★


 信は医務室のベッドに横にされ、ポーションを飲まされた。

 ポーションは味が整っており、バナナ味だった。

「信君。監視員が私で、ギルド職員が誰も見ていなかったからよかったです。本来なら、信君は刑務所行きですよ」

 肉体の維持を超える、肉体加速魔術は原則禁止である。法に触れてしまう。戦争時なら別だが、普段の訓練で使用することはもっての外である。

 信はバネッサに説教を受けるが、返す刀を用意していた。

「バネッサさんの心配してくれるお気持ち、すごく嬉しいですが、あの術式は合法です。なぜなら、医療用のペースメーカー術式を使っていますから」

「ペースメーカーがなんだというのです。信君は心臓病なのですか? 健康で無理やり心臓にパルスを送り込めば、それは禁断術式です」

「心臓病を一時的に引き起こせる術式をファクターに組み込んであります。捕まった時はやってやりますよ」

 植木信という男は、やる時はやる。なんでもやる。普段は本当に温厚だが、一度火山が噴火すると、収拾が着かなくなるほど燃え盛る男であった。

「信君。あなたの言っていることが本当でも、あれは訓練です。しかも妹の香澄さんと。なぜ命をすり減らしてまで戦うのです」

「俺の低いプライドも、妹に負ければ粉々になると思ったからです」

 それは嘘で、単純に妹に力を見せてやりたかった。ずっと出来ないままの兄ではないのだ。

 理由はそれだけであった。

「はぁ~。それでも無茶すぎますよ。それにこんな精密な改造、大企業でも危なくてやりませんよ。信君が個人でやってしまうなんて、信じられません」

 信のすごいところは、そういった技術力であった。肉体的性能は低いが、一分野に関しては、まさに天才。マギアレコードを代用できるほどの力がある。

 香澄は信とバネッサの話を横で聞いていて、口を出す。

「今まで馬鹿にしててごめん。研究も本気だったんだ」

「まぁな」

「でもそれはもっと別のところで使ったら? 命が危険になるようなどっかでさ。あたしに使うなんて、ただのアホだよ」

 ……アホだよ。

 頭が良くて強くても、どこか抜けているギャルの妹に言われると、ずっしり来た。

 他で使うところはあるが、完全なテストも必要だった。ここでなくともいずれはどこかで使ったが、……そうだよな。妹に使うなんて、アホだな。 

「そうだな。短絡的過ぎたな。今度はもっと危険な場面で使うところにする」

 信はそう決意した。

「ダメです。これは没収します」

「な、なんですと!!」 

 頑張って改造したファクターが没収される。金も時間もかけたのに。それはないよ。

「そそそそ、それだけは!!」

「もっと頭のよい子かと思っていました。こんなものを見せられて、返せるわけがないでしょう。処分します。次からはこんな改造はしないように」

 バネッサはにべもない。

 信はがっくりとうなだれる。

 …………かに見えたが。

 心の中でにやりと笑う信。

 信にはまだまだ切り札があったのだった。

「そうですね。もうしません」


日常というタグが、詐欺になってきました。

ギルド篇が長すぎて、日常を描けていない。

タグを、「時々日常」に変えようと思います。

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