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【G7外相会合】
「平和のために力を尽くしたい」外相夫人ら5人が原爆慰霊碑に献花 地元高校生とも交流
広島市で10日始まった先進7カ国(G7)外相会合に合わせ、5カ国の外相夫人らが同市中区の原爆資料館を訪問、平和記念公園の原爆慰霊碑に献花し、地元の高校生とも交流をした。
訪問したのは英仏伊、カナダの夫人と、岸田文雄外相の裕子夫人。裕子夫人を除く各国の夫人は初めて広島を訪れたという。同館を運営する広島平和文化センターの小溝泰義理事長らから原爆投下直後の様子や、放射線の影響の説明を受けた後、被爆者の証言も聞いた。
その後、平和記念公園の原爆慰霊碑に白い花束を献花した5人はそろって黙●(=示へんに寿の旧字体)(もくとう)。小溝理事長によると、夫人らは「平和のためにそれぞれ力を尽くしたい」と話したという。
5人は裕子夫人の母校である同区の広島女学院高校も訪問。同校の生徒約50人が、コーラスや琴の演奏で歓迎した。生徒は核廃絶を求める署名や、被爆証言を残すための平和活動を紹介した後、6グループに分かれて、各国夫人らと意見交換を行った。
イタリアのジェンティローニ外相夫人のエマヌエラさんは「生の証言は人の心に届く。(被爆者が亡くなり)直接聞けない後世のために、伝え続けてください」と感想を述べたという。