遺族の心理状況悪化=セウォル号沈没2年―韓国

時事通信 / 2016年4月11日 19時4分

 【ソウル時事】2014年4月16日の韓国客船セウォル号沈没事故から2年になるのを前に、遺族でつくる「4・16家族協議会」の兪敬根執行委員長らが11日、ソウルで会見し、「遺族の心理的状況はかなり悪化しており、多くが不眠症や対人忌避症を抱えている」と訴えた。

 協議会で心理・生計支援を担当している洪英美さんは「事故から2年間、真相究明が進まない状況だ。時間がたてばたつほど遺族の怒りが強まり、心理的負担が深刻になっている」と指摘。職場に復帰できず、財政的に苦しい状況に陥っている遺族もいることを明らかにした。

 南西部の珍島沖で起きた沈没事故では、修学旅行中の高校生ら304人が死亡・行方不明となった。昨年、特別調査委員会が設置されたが、真相の解明は進んでいない。 

[時事通信社]

jiji

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