KADOKAWAは11日、米出版大手から日本のマンガ・ライトノベルの英語出版事業を買収すると発表した。アシェットブックグループ(ニューヨーク州)のマンガ・ライトノベル出版事業を分社化して合弁会社を設立し、月内に株式の51%を取得する。取得金額は非公開。国内で出版市場が伸び悩む中で、米国のマンガ人気の拡大を取り込む。
買収先の事業はマンガの英語出版で北米第2位の規模。設立した合弁会社エンプレスで日本作品の翻訳や販売をする。
KADOKAWAは同日、アニメ事業でも米配信大手クランチロール(カリフォルニア州)と提携すると発表した。アジアを除く海外地域の配信権を包括的に与えるほか、日本でアニメを制作する際に共同出資を受け入れる形で協力する。
今後は両提携先を通じて北米でマンガやアニメを組み合わせたメディア展開を進め、現地の事業拡大をめざす。