原爆死没者慰霊碑に献花する岸田外相(左)、ケリー米国務長官(中央)ら(11日午前11時48分、広島市中区で)=原田拓未撮影

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 米国のケリー国務長官ら先進7か国(G7)外相会合に出席している各国外相が11日午前、広島市中区の平和記念公園をそろって訪問し、原爆死没者慰霊碑に献花した。核兵器を保有する米英仏3か国の外相が同公園を訪問するのは初めて。

 訪問はG7外相会合の関連行事として、会合の合間に行われた。各国外相は、被爆者の写真や原爆で焼け焦げた学生服などの遺品が展示されている広島平和記念資料館を約50分かけて見学し、慰霊碑に献花した。その後、ケリー氏の提案で急きょ、近くの原爆ドームも訪れた。

 ケリー氏の同公園訪問は、現役の米国閣僚としては初めて。これに先立つ11日朝の日米外相会談で、ケリー氏は「広島の訪問は特別な意味を持つ。世界の安全のための強い日米同盟の存在、世界平和の重要性を示すものになる」と指摘した。