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【2018平昌五輪】
今度はそりコースがひび割れで使用不能に 韓国代表のメダル獲得に暗雲 「五輪開催資格返上したら」の声も
最も深刻な影響を受けたのは、韓国代表チームだ。そり種目はコースの習熟度が大きくものをいう。中央日報はロシア代表チームを例に挙げ、10年バンクーバー五輪で銅2つに留まったのが、地元開催となった14年ソチ五輪では新設された施設で夜間練習を行って習熟度を高めたことで、ボブスレー、スケルトン、リュージュの3種目で金3、銀2と大躍進したと指摘した。つまり、ホームコースの利点を最大限に生かせるはずが、目算がはずれた格好なのだ。
そり代表監督は3月31日までの約20日間で、ボブスレーは650回程度滑る予定だったとした。それが中止になったことで「150~180回は乗れないことになった」と不満をあらわにした。そして、「メダルを取る確率が100%だったとすれば、今や80%程度に落ちたようなもの」と悲嘆に暮れた。
韓国が冬季五輪でボブスレー競技に初参加したのは10年ハンクーバー大会。歴史が浅いため競技人口は少なく、韓国内では「そり競技不毛の地」と自虐的に評されるほどだった。ところが、今年1月22日にカナダで行われたボブスレーのワールドカップ(W杯)男子2人乗りで、韓国はスイスと同タイムでアジア勢初の優勝を果たした。すると、にわかに平昌五輪で金メダル候補に急浮上と大いに期待される存在になった。それだけに今回のトラックの不備で習熟が遅れることで「平昌五輪のメダル獲得に悪影響の懸念」と報じられた。
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