四年前に買った一万円のママチャリ。休日のお出かけで、後輪がパンクした。
自転車屋さんに持っていく。中のチューブも、タイヤの溝も、ダメになりかけているので交換すべきとのこと。提示された金額は五千円。
近い将来、前輪もダメになりそうなので、さらに五千円かかる見込み。両方直すと一万円。新しい自転車が買えてしまう。
「ちょっと考えさせてください。妻と相談します」
一旦、店を後にする。
ものすごく悩む。子供にはモノを大切にしなさい、と言っている。その親であるぼくが、修理すればまだまだ乗れる自転車をすんなりと破棄していいのか。子供の目にはどのように映るのだろうか。
しかし、四年乗ったママチャリは、雨ざらしの駐輪場で錆ついている。お世辞にもキレイとはいえない。同額で新品が買えるのであれば、是非とも買い換えたい。
妻に事情を説明する。意見をきくと、即答だった。
「とりあえず、穴だけ直してもらえばいいじゃん」
なるほど。チューブもタイヤもまだダメになっているわけではない。パンクの穴さえ埋めれば、まだまだ乗れるのだ。危うく自転車屋さんの営業トークに引っかかるところだった。
結局、パンク修理だけをお願いした。かかった費用は千円だけだった。
結局、タイヤ修理すべきか、買い換えるべきか
しかし、近い将来ダメになるであろう両輪のタイヤ。その時までに、直すべきか、買い換えるべきかを決めなければならない。ぼくは、どうするべきなのだろうか。