韓国GM、過去最悪の赤字に

 韓国GMが10日発表した2015年12月期決算は、純損益が9868億ウォン(約925億円)の赤字となり、赤字幅が前期の2.8倍に拡大し、過去最高を記録した。売上高の80%近くを占める輸出が減少し、業績が急激に悪化した。

 売上高は7.6%減の11兆9372億ウォン、営業損益は5944億ウォンの赤字で、赤字幅が4倍に拡大した。売上高のうち、国内販売は2兆5500億ウォンで、前年を500億ウォン近く上回ったが、輸出は9兆4000億ウォンで、1兆ウォン以上減少した。同社関係者は「昨年はシボレーブランドのロシア市場撤退に伴う費用発生に加え、人件費上昇、販促費用の増大などが業績低迷の主因だ」と説明した。

 韓国GMは米ゼネラル・モーターズ(GM)が2002年に大宇自動車を買収して設立したメーカーで、現在はGM系列企業が77%、韓国産業銀行が17%を出資している。

辛殷珍(シン・ウンジン)記者
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