注目の気鋭アーティストによる激しいハウス
Keita Sanoの大ファンになるのに1分と2秒しか時間を要さなかった。彼の2014年のトラック"People Are Changing”の無骨すぎるベースラインが登場したのがその瞬間だったのだ。その曲で彼の存在を知り、今や私達の間では、現在最もマッドで興味深いハウス/テクノ・アーティストのひとりとしてランクしている。最も魅力に感じるSanoの音楽の特徴は、その落ち着きのなさかもしれない。Mister Saturday Nightからリリースした"People Are Changing”を含む数作品はハウスとテクノの間のダークな領域を掘り下げたものだった。しかし2015年にリリースした好作 「Bowl Of Water」はまた違う。こちらは豪勢な生演奏、ブロークン・ビーツ、そしてアフリカン・チャントなどを擁した作品であった。そして同時期に1080pからアルバム『Holding New Cards』をリリースしているが、Jordan Rothleinはレビューにて愛情たっぷりに「要素を詰め込み過ぎており、スタイル面では周囲から浮いてしまうほど変化が多く、落ち着きが無く奇妙だ」と評していた。(そして魅惑的なダウンテンポ・シリーズ「Pacific Tones」のことも忘れてはならない)様々な作風を持ったアーティストはほかにもいるが、これだけ多用なスタイルを個性たっぷりに表現してしまう人は少ない。Sanoは岡山出身であり、これまで比較的無名の存在であったため、今回ミックスを提供してもらえて我々としては嬉しい限り。そしてミックスを聴く限り、生半可な姿勢でやるつもりは毛頭なかったのが伝わる。RA.515は、彼自身の(主に未発表の)躍動的なハウス・チューンが詰まった60分に仕上がっている。
近況報告をお願いします
シーケンスの組み方や音を重ねる事で楽曲の変化を感じました。日々、飽きないループを作る事を意識しています。
ミックスの制作環境を教えてください
家でPCミックスをしました。
ミックスのコンセプトについて教えてください
クラブで遊んだ後、踊った後に家に帰った時のフレッシュさを忘れないようにミックスしました。
ネット上ではあなたに関する情報は(少なくとも英語では)とても少ないです。簡単な自己紹介をお願いします
13歳の時から曲を作り始めて、15歳の時からDJをするようになりました。ただDJは僕にとってそのときはとても難しい事だったんです。そしてまた曲作りに戻って、今に至ります。
あなたの作風は多岐にわたります。異なるサウンドを探求する願望は昔からあったのですか?
曲を作っていて、よくサンプリングをするので色々な音源は聴いています。地元のレコード屋で色々な音源を探すのがとても楽しくて、頭がリセットされるので最高です。
今後の予定は?
今後に期待して下さい!
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