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 警視庁渋谷署の警察官19人が、署内で結核に集団感染していたことが分かった。詐欺容疑で留置した60代の男が昨年2月に肺結核で死亡しており、この男から署員に広がった可能性があるという。

 同署によると、詐欺の疑いで現行犯逮捕した60代の男が昨年2月11日、肺結核で死亡。昨年12月になって留置場を担当していた署員が結核に感染して発症したため、同署は、男から感染した可能性があるとみてほかの署員も調べたところ、さらに18人が結核に感染していたことが分かった。大半は留置場や刑事事件として男を担当した署員だった。19人のうち6人が発症し、3人が入院していた。すでに退院し、現在は自宅で療養中という。

 署幹部は「留置人が結核に感染していると早期にわかっていれば隔離するなど対応は取れたかもしれない。再発防止と原因究明に努めたい」としている。