鈴木春香
2016年4月11日13時53分
大分県杵築(きつき)市で昨年7月、住宅が全焼して子ども4人が死亡した火災で、重過失失火と重過失致死傷の罪に問われた、父親で元海上自衛官の末棟(すえむね)憲一郎被告(41)の判決公判が11日、大分地裁であり、今泉裕登(ひろと)裁判長は禁錮4年6カ月(求刑禁錮5年)を言い渡した。
起訴状によると、末棟被告は昨年7月5日午後11時55分ごろ、杵築市の自宅から単身赴任先の広島県に戻ろうとした際、自宅に灯油をまいてライターに点火、当時5~14歳の長女ら子ども4人を焼死させたほか、3歳だった三女に全身やけどを負わせたとされる。
末棟被告は公判で「灯油をまいたこともライターに点火したことも明確に覚えていない」と説明する一方、「自分以外に火の原因は考えられない」とも述べていた。
県警は、末棟被告を現住建造物等放火の疑いで逮捕したが、大分地検は放火罪の適用を見送った。
海上自衛隊第31航空群司令部は11日、末棟被告を懲戒免職にした。(鈴木春香)
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朝日新聞社会部
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