News Up アプリで監視?スマホいじめ

News Up アプリで監視?スマホいじめ
多くの子どもたちがスマートフォンを手にし、LINEやツイッターといったSNSを利用する子どもも増えるなか、SNSを介した「いじめ」などのトラブルが多発しています。こうしたなか、千葉県柏市は、子どもたちのSNSのやり取りの一部を親が監視できるアプリを使って、いじめを抑止できないかという実験的な取り組みを始めました。
柏市が実験に利用したのは、東京のベンチャー企業「エースチャイルド」が開発した「Filii」というアプリです。

このアプリは、インストールしたスマホに送られてくるLINEやフェイスブック、ツイッターのメッセージを監視し、そのなかでいじめにつながるおそれのあることばを検知すると、登録した別の人に自動的に通知される機能があります。

柏市は、市内の17の中学校にことし入学した1年生の親子に利用を呼びかけ、アプリを開発した会社の協力を得て今月7日から無料での提供を始めたところ、これまでにおよそ40組の親子が賛同し、利用しているということです。

このアプリには、「氏ね(死ね)」「ブチる(無視する)」「ぼっち」「うざい」など、いじめにつながりそうなことばが、略語や隠語を含めおよそ2万語登録されています。

こうしたことばが含まれるメッセージが子どものスマホに送られてくると、登録した親に「メッセージを送った人のID」や「検知したことば」が、通知されます。

新中学一年生の親子にアプリ利用を呼びかけ

柏市が実験に利用したのは、東京のベンチャー企業「エースチャイルド」が開発した「Filii」というアプリです。

このアプリは、インストールしたスマホに送られてくるLINEやフェイスブック、ツイッターのメッセージを監視し、そのなかでいじめにつながるおそれのあることばを検知すると、登録した別の人に自動的に通知される機能があります。

柏市は、市内の17の中学校にことし入学した1年生の親子に利用を呼びかけ、アプリを開発した会社の協力を得て今月7日から無料での提供を始めたところ、これまでにおよそ40組の親子が賛同し、利用しているということです。

このアプリには、「氏ね(死ね)」「ブチる(無視する)」「ぼっち」「うざい」など、いじめにつながりそうなことばが、略語や隠語を含めおよそ2万語登録されています。

こうしたことばが含まれるメッセージが子どものスマホに送られてくると、登録した親に「メッセージを送った人のID」や「検知したことば」が、通知されます。

ネット上の反応は

今回の取り組みについてネット上では、保護者などから、「何もやらないよりはいい」「自分の子どもを守るのは親しかいない」などと効果を期待する声が上がっている一方で、「なんでもかんでも親が管理するのはどうか」「そこまで干渉する必要はない」「けんかすらばれる、冗談も言えなくなるのでは」などと、行きすぎた対応ではないかという意見も多く見られます。


また、SNSを頻繁に利用する若い世代からは、「いじめとかは親に気付いてもらってもどうもできないし、監視されるのは嫌だ」「すごい面倒だなって思った。悪意なく使ってるのにその単語だけ親に届くのは」などと、抵抗を感じている様子がうかがえます。

親子のコミュニケーションのきっかけに

このアプリのサービス自体は、2年半前に始まっていて、利用者はおよそ4000組で、これまでに、およそ10万件のメッセージを検知したということです。

アプリを開発したエースチャイルドの西谷雅史CEOは「検出した結果は、いじめじゃないか、そして、いじめだったらどのように対処するかを親子で話し合うきっかけにして活用してほしい」と話していました。


柏市は、市内の中学一年生の親子に7月20日までアプリの無料提供を行い最終的には200人程度の参加者で実験を進めたいと話しています。

柏市は、「あくまで賛同した親子が自主的な判断で利用してもらうもので、検知したことばやメッセージを市や会社が保存したり監視するわけではありません。SNSを禁止するのではなく、親が子どものことを把握することで、トラブルの抑止につながればと思う。データは匿名処理したうえで、学校での指導に役立てられるようにしたい」と話しています。          

ネット上では、今回の取り組みに対して、賛否の反応があったほか、「監視ではなくコミュニケーションがいちばんの防止策」「ふだんの言動から気付くべき」などの書き込みも多く見られました。
大切なのは、親子の関係を見直すことで、アプリの利用がその一助になればいいのではないでしょうか。