産経ニュース

「香港独立」めざす政党続々 民主派学生ら主導 議会選に候補擁立へ

ニュース 国際

記事詳細

更新


「香港独立」めざす政党続々 民主派学生ら主導 議会選に候補擁立へ

 10日、香港で記者会見する新政党「香港衆志」(ロイター=共同)  10日、香港で記者会見する新政党「香港衆志」(ロイター=共同)

 【上海=河崎真澄】中国からの「独立」をめざす政党が香港で相次ぎ旗揚げされ、中国当局が神経をとがらせている。「雨傘運動」と呼ばれた2014年の街頭占拠デモを主導した学生団体のリーダーらが10日、新たな政党「香港衆志」を設立した。別の学生グループも「香港民族党」を3月に立ち上げており、いずれも9月の立法会(議会)選に候補を擁立する方針だ。

 「香港衆志」は、香港学連の前事務局長、羅冠聡氏(22)が党首に、中高生を中心とした団体「学民思潮」のリーダーだった黄之鋒氏(19)が事務局長にそれぞれ就任した。「民主自決」を綱領に掲げており、羅氏は記者会見で、「今後の住民投票で香港独立も問うべき選択肢の一つ」と話した。

 3月に結成された「香港民族党」は学生時代に民主化運動を行っていた陳浩天氏(25)らが中心となり、約50人の若者が主にボランティア方式で参加。明確に「香港独立」を掲げている。これに対し中国当局は「香港基本法(憲法に相当)に違反し、国家主権を脅かす存在だ」などと非難。香港政府に対応を迫っている。

関連ニュース

【矢板明夫のチャイナ監視台】文化大革命から半世紀 「三日天下」ならぬ「十日文革」が残した教訓とは…

「ニュース」のランキング