悪い姿勢は、疲れ目や視力を低下させる大きな要因にもなります。特に、座って作業したり読み書きするときは、姿勢を正しく保ち、ものとの距離や角度に気をつけることが必要です。
机での作業は、背筋を伸ばし30センチ以上離れて見る
姿勢が悪いと、からだに必要以上の負担をかけます。特に目の疲れは視力を低下させ、眼精疲労を招いたり、肩こりや頭痛の原因になります。
疲れ目を予防し、目の健康を守るためには日常生活で常に正しい姿勢を保つ努力と工夫が欠かせません。
パソコンを使っての作業や学習をする場合、目に負担をかけない正しい姿勢とは、床に足をつけ、背筋を真っすぐ伸ばし、机の面がへその高さにくるように座るのが基本です。本やノートとの距離は目から30センチ以上、パソコンのモニターからは50センチ以上離して見るのが理想になります。
目を疲れさせない正しいポイントを整理すると、次のようになります。
1)椅子に座ったとき、床や足置きに足裏がピッタリとつくようにする
2)椅子に深く腰かけ、背もたれで背中を支えるようにして背筋をのばす
3)机の面(天板)は、へその位置を目安にひじの高さを基準にする
4)目から本やノートは30センチ以上離して読み書きする
5)目からパソコンのモニターまでは50センチ以上離すとし、下向きの角度で見るようにする
正しい姿勢を習慣化してからだに覚えさせよう
子供の頃から悪い姿勢がくせになり、そのまま大人になれば、近視を早めたり、腰痛や背骨が曲がった猫背などの要因になります。
目とからだの健康を守るためには、姿勢をチェックして、悪いところがあれば進んで改善することが大切です。
くせのついた悪い姿勢は、なかなか治しにくいもののように感じますが、努力によってはそれほど難しいことではありません。
要は、悪癖を治そうとする気持ちと積極性です。姿勢改善法の秘訣は、正しい姿勢を保つことが、実は一番楽で気持ちがいいことを、からだに覚えさせることなのです。