もちろん主観たっぷり!
そしてレビューはネタバレ注意!
ランキング→レビューという順になっているよ。
劇場版名探偵コナン第20弾となる「純黒の悪夢(ナイトメア)」が4月16日に公開されるぞ!
コナン映画はこれまで全作見てきた。
といっても全作映画館で見たわけじゃないけどね。
たまにhuluやGyaOで何作品か公開していることがあるから、その度に見てしまうくらいには名探偵コナンが好き。
好きなので、これまで公開されてきた劇場版名探偵コナンを全作レビューしてみた。
もちろんタイトルによって面白いとかつまらないはあるから、そこは素直に思ったことを書いた。
ネタバレが多いので、既にコナン映画を全部見たことある人やネタバレが平気な人向け。
ネタバレが嫌な人は注意してね!
劇場版名探偵コナン ランキングBEST10
先にランキングから。
- 10位:ルパン三世VS名探偵コナンTHE MOVIE
- 9位:漆黒の追跡者
- 8位:迷宮の十字路
- 7位:天国へのカウントダウン
- 6位:世紀末の魔術師
- 5位:時計じかけの摩天楼
- 4位:14番目の標的
- 3位:ベイカー街の亡霊
- 2位:異次元の狙撃手
- 1位:瞳の中の暗殺者
何がどう面白いとかはレビューの方に記述。
上位3位までは本当にオススメ!
見たことがない人は是非見てほしいタイトル。
9位の『漆黒の追跡者』はレビューでボロクソ書いているけどなんだかんだで好きなのさ!
ちなみにWORST3は、
- 紺碧の棺
- 沈黙の15分
- 11人目のストライカー
以下ネタバレを含む全作レビュー。
1:時計じかけの摩天楼
アクション重視なコナン映画はここから始まった!
映画一作目ということで、導入に名探偵コナンがどんな作品なのかを説明してくれる。
そして映画と言うことで、ミステリーよりもハラハラさせるようなアクションやサスペンスに重点を置いているように思える。
ストーリーを簡単に説明するなら「犯人が仕掛けた爆弾を解除する」といった内容なのだが、シンプル故の面白さがあるしテンポも非常によく最初から最後まで楽しい。
そして原作やテレビ放映とは違い、犯人特定後にも最後の山場・見せ場が有ってハラハラドキドキさせてくれる。
コナンの活躍、爆弾解除、蘭との恋愛等、見どころが多く面白さが詰まっている。
ちなみに白鳥警部が初めて登場するのは時計じかけの摩天楼からである。
それまでは白鳥警部は原作にも存在しないキャラクターだった。
2:14番目の標的
声優で犯人が予想できてしまうが、名作!
内容がうまくまとまっていて、退屈を感じさせない。
トランプの数字に準えて連続して事件が起きていく。
登場人物の一人に明らかに怪しいフリーザ様がいるのだが、一応真犯人が発覚するまでは他に容疑者(村上丈という人物)が居て、「もしかしてフリーザじゃなくて村上が…?」というちょっとしたハラハラ感を楽しめる。
まあ犯人はフリーザなんだけどね。
ところでこの村上丈という人物、警察官だったときの小五郎の手によって捕まって豚箱に入れられていたという経歴がある。
その逮捕の際に、なんやかんやあって人質にされていた英理の足を、小五郎は銃で撃ってしまった。
ストーリーの中で『小五郎は英理の足に銃を撃った』理由も追いかけていくのだが、ラストシーンでその理由を知ったコナンが凄くかっこいい。
3:世紀末の魔術師
コナン映画で最もロマンあふれる作品!
怪盗キッドが映画初登場。
ロマノフ王朝の秘宝をめぐる物語なのだが、秘宝のからくりと込められた意味はロマンチックとしか言いようがない。
序盤でいきなりキッドが狙撃されるというショッキングな幕開けなのだが、言うまでもなく生きている。
ただしキッドとの対決ってなると、そこまでで終わり。
キッドはその後誰かに変装して現れるのだが、それを考えながら見ると面白いかもしれない…まあすぐにわかると思うが。
燃える城の中でコナンが犯人を揺さぶったり対峙するシーンはなんだか妙にかっこいい。
ちなみにキッド以外にも、服部平治と灰原哀が映画初登場。
4:瞳の中の暗殺者
シリーズ最高傑作!最初から最後まで面白い!
最高傑作なんて言っちゃったけど、本当によくできている作品。
内容が面白く、キャラクターも魅力的に描かれている。
佐藤刑事が銃で撃たれたり、蘭が記憶喪失になったりと波乱の序盤。
蘭が犯人を目撃していた可能性があり、記憶が戻る前に口封じされるかもしれない。
小五郎と英理、園子、そしてコナン…犯人から狙われる蘭を支えていく中で、それぞれのキャラクターの個性が魅力的に描かれている。
特に、コナンの蘭への気持ちが良く分かるよね。
なんやかんやあって蘭がトロピカルランドに行ったらなんか思い出せそうな雰囲気を醸し出すから連れていくのだが、ここからアクション要素が強くなる。
ここでの素晴らしいシーン…噴水で犯人と対峙するシーンがあるのだが、ここのシーンを描くためにこれまでの物語があったと言っても過言ではない。
ここでこれまでの伏線やらなんやらが一気に回収されていって、蘭が記憶を取り戻すのだが、瞳の中の暗殺者はラストシーンを見てすごくすっきりできる仕上がりになっている。
全てにおいてクオリティが高い傑作。
個人的には、コナン映画の中で『瞳の中の暗殺者』が最もオススメできる作品。
5:天国へのカウントダウン
灰原哀に焦点を当てた良作映画。
黒の組織が映画初登場。
といってもコナンと直接対決するわけでなく、黒の組織が裏切り者の処分とデータを消し去ろうとしたら近くにコナンが居たってくらいのもので、深く関わって程ではない。
そんでもってジンは哀風の髪型にした園子を宮野志保だと勘違いして狙撃してしまうという軽率さを披露してくれる。
アクション要素が強め。
一応いたるところに犯行動機の伏線がちりばめられている…のだが、初見で犯人の動機を推理するのは困難なので、まず気づかない。
2周目以降、富士山が出てくるシーンを注意して見てみると「あーなるほど」となる。
推理よりもツインタワー爆破後のサスペンスや、ビルをスケボーや車で飛び越えるアクションシーンが見どころ。
火薬の量は劇場版名探偵コナンの中でトップクラスだ。
灰原哀がコナンたちを裏切っているのではないかと思わせるシーンがあるのだが、そのあと発覚する事実と哀の感情を知ると、コナン早く抱きしめてチューしてやれよと思ってしまう。
しかし最後にちゃんと哀が救われるから嗚呼良かった良かった…。
6:ベイカー街の亡霊
まさかのSFコナン!
名探偵コナンではかなり異色の作品。
SFで自由度が高い本作は、良い意味でコナンっぽくない。
舞台はバーチャル…それも19世紀末のロンドンをベースとした世界。
シャーロック・ホームズの世界で、コナンと少年探偵団が事件の真相に迫っていく。
一方現実世界では工藤優作が謎を解いていく。
バーチャルとリアルの2方向から事件を解決していくストーリーで斬新で非常に面白く、またテンポも良く視聴者を退屈にさせない。
「ゲームオーバーになったら脱落する」というゲーム要素をうまく絡めていて緊張感もある。
コナン関係なく一本の映画として見てもレベルの高い作品だ。
コナン・ドイルの小説が分からない人でもコナンが豊富な知識で説明してくれる。
シャーロックホームズオタクのコナンが19世紀のロンドンで活躍するというのはファンにとっても非常に面白みがある。
7:迷宮の十字路
主役は服部平次!
平次と和葉に焦点を当てた映画。
事件とは別に『平次の初恋の相手』を追いかけていく。
京都を舞台とした作品で、ちゃんと舞台を活かした内容だったのは良かった。
京都の観光名所や文化をめぐるのだが、それを事件に絡められていた。
アクションシーンで楽しめる。
バイクチェイスはCGが使われていて迫力はある。
拳銃ではなく剣や弓を使った戦闘シーンは、舞台に合っていると思うので個人的には好き。
ただもう少し犯人の心理にふれてほしかった。
ちなみに劇場版で新一と蘭が出会うのが『迷宮の十字路』が初めてで、それ以降も出会っていない。
8:銀翼の奇術師
キッドとの対決が繰り広げられる中盤までは良かった。
怪盗キッドが映画で二度めの出演を果たす。
コナンとキッドの対決は『世紀末の魔術師』同様、中盤で終わってしまう。
その中盤までは面白かった。
が、中盤以降の飛行機に乗ってからはつまらない。
謎解き要素は飛行機に乗ってからになるのだが、わざわざ伏線も用意してくれているので犯人の特定は視聴者でも割と簡単にできる。
また飛行機の乗客に怪盗キッドが紛れているのだが、それも飛行機に乗ったタイミングで「あ、こいつ怪しい」と感じてしまう。
簡単だからつまらないってわけではないが、飛行機内の事件がオマケ程度のボリュームで描かれていたのが残念。
その後の飛行機墜落の大ピンチってところをやりたくてオマケ程度に事件を起こしたって感じ。
最後の飛行機墜落を阻止する場面は、パニック映画好きなら楽しめるかもしれない。
9:水平線上の陰謀
小五郎が活躍するという理由だけで見る価値がある作品。
ストーリーやキャラが全体的に薄っぺらい感じは否めない。
事件はコナン映画の中ではかなり簡単なもので、視聴者でも簡単に「犯人が複数人いるんじゃないか」と分かる内容となっている。
犯人が船に爆弾を仕掛けたのはハラハラさせるための都合としか思えない。
そして蘭が自分の命を粗末にしているかのような行動には閉口してしまう。
ただ、小五郎が珍しく大活躍する映画となっていて、それだけでも見る価値は大きい。
いつもひどい扱いを受けている小五郎がこの作品ではなかなかかっこよく描かれている。
小五郎の行動ひとつひとつを注意してみるとより楽しめる。
10:探偵たちの鎮魂歌
力が入っているのはなんとなく分かるが、微妙な作品。
10周年記念と言うことで、当時のキャラがほぼオールキャスト出演。
この辺り、力が入っているように思える。
…え?黒の組織?なにそれ?
あと工藤家の両親も出てこない。
事件の依頼主から渡された腕時計型の爆弾をみんな揃ってつけてしまったためにしょっぱなから大ピンチで緊迫感がある…ように思えたが、探偵たちは大学の学食で余裕そうにカレーを食べているので思った以上に緊迫感がない。
怪盗キッドは強引に出演させられた感じが否めない。
「あとで説明があるのだろう」と思ったら結局謎のまま終わっていったシーンがいくつかあったのが残念。
全体的に微妙としか言いようがない仕上がりになっている。
哀の「ずっとそばに居てね」が凄く可愛いくて、これだけでも見る価値がある。
余談だが、この作品からコナン映画でやたら「手の込んだ爆弾」が使われるようになるので、悪い流れを作ってしまった作品だと勝手に考えている。
11:紺碧の棺桶(ジョリーロジャー)
シリーズトップクラスの駄作!
もう駄作としか言いようが無い。
盛り上がれるシーンが全然無いのだ。
強いて言えば最初の強盗犯とのカーチェイスはそれなりに迫力がある。
強盗犯がルパンと不二子に変装しているのだが、しかしルパンの相棒は不二子じゃなくて次元だろとツッコミを入れざるを得ない。
そこが終わったら盛り上がることのない物語がエンディングまで続く。
テーマとしては…蘭と園子の友情を描きたかったと思われるが、そこですら内容が薄い。
ちなみにパッケージでコナンが腕時計型麻酔銃を構えているが、紺碧の棺ではそもそも腕時計型麻酔銃を使わない。
そして蘭がサーベルを持っているが、作中でサーベルを使うのは園子で、蘭はいつもどおり素手で闘う。
つまり、パッケージに偽り有り!
余談だが、「ルパン三世VS名探偵コナン」はここから既に話が進んでいたのかもしれない。
12:戦慄の楽譜
特に盛り上がる場面もなく、コナンが音楽知識に富んでいるくらいの印象しか残らない。
音痴なコナンに絶対音感があるという設定…それってどうなのよ。
まあそれは良いとして、だいたいのことを絶対音感で解決していくのが面白くない。
もうちょっとひねりがあっても良いんじゃないかと思う。
コンサート会場が爆破されているのに、外界から完全に遮音された空間なので爆破音が会場に聞こえず、そのため見ていても全く緊迫感がない。
今作は既存キャラが空気となっていて、小五郎も少年探偵団も蘭も大して活躍しない。
かと言って映画限定の主要キャラや犯人を深掘りするわけでもない。
そんなものだから物足りない。
駄作とまでは言わないが、コナンが音楽の知識をひけらかしているくらいの印象しか残らない。
13:漆黒の追跡者
無能のオンパレード!!!
まずは黒の組織の無能っぷりについて説明せねばならない。
名探偵コナンの本編で、ピスコという組織に所属する人間が、へまをしたために所属していた黒の組織によって葬り去られた。
組織の命でターゲットを暗殺する瞬間をカメラマンに撮られてしまう…という失態を犯したからだった。
しかしピスコは【灰原愛=シェリー(宮野志保)】だと気づいていた数少ない人物。
爪は甘いが有能なのだ。
黒の組織もせめてこういった情報を聞き出してから葬れば無能と呼ばれなかったものを、なにも情報を聞き出すことなくピスコを葬ってしまった。
さて、漆黒の追跡者について触れていこう。
タイトルの「漆黒の追跡者」とは、アイリッシュという組織のメンバーのこと。
黒の組織に関する情報が入ったSDカードの回収を目的に、松本管理官に変装し警察に潜入。
とある事件の解決してそのSDカードを手に入れようとするのだが、子どものくせに何だかキレキレなコナンを見て不審に思う。
そしてアイリッシュはコナンの手がかりを集めて、なんと【江戸川コナン=工藤新一】であることに気づいてしまった。
そのあと警察官7名を気絶させたり、蘭のコンボを耐えて勝利するなど、戦闘力の高さも見せつける。
このように、頭脳も戦闘力も作中トップクラスの有能人物なのだ。
黒の組織にはもったいない。
しかし監禁していた本物の松本管理官が少年探偵団によって見つかってしまう。
ツメが甘い…。
そこから組織の情報が漏れるのではないかと危惧したジンがアイリッシュを葬ることに。
なんやかんやあって東京タワーでコナンを追い詰めたアイリッシュだったが、しかし上記の理由から、東京都内上空に軍事ヘリでド派手に登場した黒の組織ご一行(ジン、ウォッカ、キャンティ、コルン)から銃弾を受けて倒れる。
葬るにしても一旦一緒に戻って話を聞いてから、目立たないところでやればいいものを…。
そして東京タワーというわざわざ人の多い観光地でド派手に現れるとか一体何を考えているのだろうか。
なおこの後コナン一人相手に軍事用ヘリで一方的にドンパチするのだが、なんと返り討ちに合ってヘリを撃墜される(乗っていた4人は墜落前に脱出)。
東京タワーで散々むちゃくちゃやったり都内にヘリが墜落したにも関わらず、警察は黒の組織について何も分からかったというあたり、黒の組織だけでなく警察も無能だということがうかがえる作品となっている。
14:天空の難破船
コナン映画史上、最も穏やかな映画。
珍しく誰も亡くならないコナン映画。
コナンVSテロリストという構図だけ見れば飛行船が大爆発するくらいの想像をしてしまうのだが、実際はテロリストではなく盗賊なので全く持ってそんなシーンはない。
『迷宮の十字路』のようにまた仏像が狙われる。
ギャグやコメディが多め。
前作の漆黒の追跡者でドンパチしすぎた反動からか、アクションシーンはほとんどない。
ミステリー(?)要素も歴代コナン映画の中でも最も簡単。
そういった点から最も子ども向けのコナン映画と言える。
サトシくんを考えてもやはり子ども向けの内容だ。
かと言ってつまらないわけではない。
話が流れるように進んでいくので退屈はしない。
主要キャラの見せ場もそれぞれあるので、盛り上がることもできる。
特に怪盗キッドが活躍するシーンが多い。
コナン映画では最もキッドが活躍する映画。
「劇場版まじっく快斗」のテイストが強め。
15:沈黙の15分
助けてよしんいち…しんいちぃー…!!→ドゴォ
全作の穏やかさが一転、いきなりトンネル爆破とハラハラさせてくる。
しかし残念なことにに紺碧の棺並みの駄作である。
ストーリーが非常につまらない。
コナンと哀がイチャイチャするという点は良い。
二人でスノボーに乗って移動しているシーンは微笑ましい。
映画ではそこそこに活躍する少年探偵団は、今作ではトラブルメーカー的な要素が強い。
記憶喪失の少年もわざわざ出す必要があったのか。
見ていて何だかモヤモヤしてくる作品。
ダム爆破後にコナンが雪崩を起こして雪で水を止める…まあ映画なので無理があることには目を瞑って、その後のこのシーンはギャグとしか思えない。
これは卑怯だろ!
16:11人目のストライカー
演技よりも難しい棒読み!
全作の『沈黙の15分』に引き続き、『11人目のストライカー』もまた駄作。
容疑者のアリバイがちゃんと描かれているので視聴者でも推理可能と言えばそうなのだが、挑戦状が難解なので解けるかどうかはまた別の話。
犯人の動機はコナン映画で最もまともかもしれない。
『沈黙の15分』に引き続き、『11人目のストライカー』も爆破モノなのだが、しかし爆弾の入手経路の説明が「海外にその手のプロがいた」っていうのは雑すぎやしないだろうか。
さて『11人目のストライカー』の最大の特徴は、アニメにおいて声優が如何に大切なのかを再度確認できる作品だということだ。
ゲスト声優にJリーガーを抜擢するという力の入れ具合。
遠藤保仁、中村憲剛、今野泰幸、楢崎正剛、三浦知良がゲスト声優として出演。
しかしカズ以外のゲスト声優がマズイ、マズすぎる。
特に遠藤の棒読みっぷりはマズい。
序盤のサッカー教室だけに出てくるだけなら目を瞑るのだが、ラストの重要なシーンであの棒読みが来たら感情が抑えられない。
あの棒読みは演技よりも難しい。
起用する側が悪かったとしか…。
17:絶海の探偵(プライベートアイ)
今回はアクションよりストーリー重視だが、ツッコミどころ多し。
前々作や前作と比較すると、ストーリーで勝負しているのが伺える。
またアクション重視な物語が多いコナン映画にしては珍しく推理重視の物語といえる。
イージス艦の上なので阿笠博士とのやりとりも電波が拾われるため十分にできなかったり、イージス艦に忍び込んだスパイを巡って海上自衛隊と警察が対立する等、子どもには難しく大人向けに仕上がっている。
かと言って「おもしれぇ!」とはならない。
スパイが誰かということと並行して、別の事件も追いかけていくのだが、最後まで引っ張っておきながら呆気なく解決してしまうのが残念。
ストーリーで勝負してきているのと書いたが、ツッコミどころは多い。
コナンが阿笠博士にイージス艦のデータを流出したり、蘭が空中で体勢を変えながら蹴り技を繰り出すという人間離れした体術を披露したり、コナンが少林サッカーやイナズマイレブンを彷彿させる超強力なシュートでスパイをぶっ飛ばす等、いろいろひどい。
光彦の腕時計がストーリーに絡んでくるってのは読めたけど、小五郎の金ピカ名刺は流石に読めなかった。
18:異次元の狙撃手
アクション映画としてなら傑作!
推理要素はほぼ皆無。
謎がないわけではないが、まじめに考えてもまず解ける人なんて居ないだろう。
ダイスの謎を解ける人なんているのだろうか。
コナンもなかなか謎が解けずに、それに見かねた元太がヒントを出してようやく謎と犯人を特定することができる…やっぱ元太ってすげーわ!
見どころはアクション。
カーチェイスとか、戦闘シーンとか、コナンのオーバーヘッドキックとか、迫力は全作の中でもトップクラス。
蘭の空手スーパーコンボも炸裂し、元海兵隊相手になかなかいい闘いをする。
特に沖矢昴(=赤井秀一)の狙撃シーンはかっこいい。
このシーンのために『異次元の狙撃手』が作られたと入っても過言ではないくらいに盛り上がる。
ちなみに沖矢昴の正体が赤井秀一だと確定したのは、原作よりもこの映画が先。
19:業火の向日葵
尺が足りない!3時間くれ!
コナン映画に久しぶりの怪盗キッド参戦。
しかし残念なことに尺がたりなさすぎて面白くない。
元々の脚本は、映画にしたら3時間ぐらいになる大長編だったそうだ。
しかし100分の枠に収めるために監督が削りに削って、また書き直しもあったらしい。
青山先生と話し合って書いたところまで削られたりもして、結局尺不足で訳の分からない作品となってしまった。
ちぐはぐな感じで、見ていてもとにかく忙しい。
圧倒的な尺不足で正直がっかりする。
内容はというと、コナン映画というよりは怪盗キッドのための映画。
怪盗キッドの優しさを感じるし、ストーリーにはロマンがある。
でも忙しすぎて推理も糞もないし、アクションとして見ても何だか中途半端。
犯人の動機も…芸術家的なのか何なのかよく分からない。
何度でも言うけど尺が足りないんだよ尺が!
おまけ:ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE
「ルパン三世VS名探偵コナン」の続編が映画で登場!
金曜ロードショーで放映された「ルパン三世VS名探偵コナン」の続編。
一応前作を見ていなくても楽しめるようになっている。
コナンキャラとルパン一味のクロスオーバーな絡みはやはり面白い。
序盤はルパン三世とコナンが対決してたが、怪盗キッド出演映画のように中盤は手を組んで、最近のルパン三世TVスペシャルに出てくるような悪党を懲らしめるといった内容になっている。
そんなものだから謎解きなんてまるで無い。
残念なことにゲストキャラのエミリオが序盤から中盤にかけて非常に煩わしい。
エミリオ抜きでベスパニア鉱石を巡る話をもっと深く描いて欲しかったなあという印象。
最後のオチに使われたルパン三世VS怪盗キッドは是非見てみたいので制作はよ!
ところで『異次元の狙撃手』ではベルツリータワー(スカイツリー)は鈴木財閥が携わったことになっているが、本作の高速エレベータ-での園子のはしゃぎっぷりを見ると、この世界では鈴木財閥は建設に携わっていないのかもしれない。
最後に
あくまで個人の感想なんでね!
いろいろ言いたいことが湧き上がってきた方がいるかもしれないが、その際は意見を頂けると嬉しいかな。
でもWORST3だけは異論ないよね!ね!
個人的に怪盗キッドが出てくる作品に限って盛り上がれる作品が少ないことが残念。
業火の向日葵には期待していたんだけど…。
次はいつでてくることやら。
『純黒の悪夢』も見に行く予定。
黒の組織が出てくるとなれば見に行くしかねえ!
見たらここにレビュー書くぜ!
乞うご期待!
おしまい。