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 早朝の公園でお年寄りに暴行し、現金を奪ったとして、警視庁はいずれも東京都練馬区の16歳の無職少年2人を強盗傷害容疑で逮捕し、11日発表した。ともに容疑を認めているという。同じ時間帯に高齢者が少年に襲われる被害が6件あり、警視庁が関連を調べている。

 少年事件課によると、2人の逮捕容疑は3月18日午前5時20分ごろ、練馬区光が丘4丁目の「都立光が丘公園」で、散歩中の男性(81)に「金を持っているか、金出せ」などと脅し、殴る蹴るの暴行を加えて現金2千円を奪い、肋骨(ろっこつ)が折れる大けがを負わせた疑いがある。

 この公園ではこのほかに、同じ日の午前4時50分ごろ~5時40分ごろ、散歩やラジオ体操のために来ていた67~82歳の男性6人が相次いで襲われ、現金計約4300円が奪われる被害があった。逮捕された少年の一人は「50~70代のおじさんを狙って金を奪おうと思った」と供述しているという。