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集落ぐるみの獣害対策をすすめましょう!!

[2016年2月2日]

始まります!集落ぐるみの獣害対策

 イノシシ、シカによる農作物への被害は昔からあり、獣害を防ぐため江戸時代には、市内でも小泉、大久保辺りに「シシ垣」と呼ばれる石垣が築かれ、現在も当時のまま残っています。この頃のイノシシ、シカの捕獲は、幕府により厳しく管理されており、農民が自由に捕獲することはできませんでした。
 昭和になり、戦後の食糧不足から乱獲され、イノシシ、シカの生息数が激減し、被害はあまり見られなくなりました。また、生息数の減少とともに狩猟者人口も過去30年間に53万人から16万人へと37万人も減少しました。

 しかし近年、イノシシ、シカの生息数が回復し、再び獣害が発生するようになりましたが、被害のなかった時代が長く、被害に対する免疫、備えがなくなったことや狩猟者の減少・高齢化により捕獲圧が低下したことなどにより、獣害の勢いを食い止めることができない状況にあります。

 獣害は、現状を把握し、集落ぐるみで適切な対策・管理を行えば確実に減らしていくことができます。そこで、市ではイノシシ、シカ、サルの獣害対策について、どこで、何が、どれだけ必要なのかを明らかにした「獣害対策マスタープラン」を作成し、米原市独自の交付金制度も創設して、集落ぐるみの獣害対策を支援していきます。

現状

シカ、イノシシ、サルによる農作物、生活環境への被害が深刻化しています。

原因1

山の手入れがされなくなり、山が荒れ、食べ物も乏しくなっています。

原因2

狩猟者が減り、獣の数が増えています。

原因3

里山が竹や雑木で藪化し獣の棲みかになり、里に近付き易くなっています。

根本的な対策は?

集落ぐるみで3つの対策に取り組み、獣害に強い集落をつくりましょう。

  1. イノシシ、シカから田畑を守る侵入防止柵、緩衝帯の整備
  2. 箱わななどで野生獣の数を減らす捕獲
  3. 野生獣の生息地を豊かにする森林の整備

まずは、出前講座や集落環境点検から始めましょう。

獣害の現状と対策の基本を学ぶ出前講座や、現地を歩いて被害の確認と対策を検討する集落環境点検から始め、集落の皆さんの共通理解を図ります。
竹林の写真

管理されていない竹林があると、タケノコがイノシシのエサになる他、獣が潜みやすくなるため、集落等により近いところに獣が出没しやすくなります。

けもの道の写真(イメージ)

獣道となっている場所がないか確認します。日頃から獣が潜む場所をできる限りなくすため、農地や人家周辺の除草等を行うことが大切です。

電気柵の写真

電気柵はしっかり管理されているでしょうか?

現地確認の様子

侵入防止柵沿いを歩いて確認します。侵入防止柵は設置して終わりではありません。適切な管理ができていなければ再び獣の侵入を招くこともあります。

現地確認後の話し合いの用紙

集落環境点検の後は集落等における情報共有が大切です。獣害は決して農家だけの課題ではありません。

侵入防止柵の設置と管理

一つの対策だけでなく、二重、三重の対策が大切です

電気柵やワイヤーメッシュ柵を設置し、適切に管理することで高い獣害防止効果が得られます。集落の皆さんで設置し管理していただきます。
ワイヤーメッシュ柵設置の様子

侵入防止柵の設置と維持管理

雑草木の伐採

市が竹や雑木を伐採し獣が近づきにくい環境をつくります。伐採した木は可能な限り薪などに有効利用します。
雑木林の写真(イメージ)

捕獲

捕獲檻等は、侵入防止柵沿いに設置することで捕獲効率が高まります。
捕獲檻の写真(イメージ)

森林整備

森林組合が間伐等を行い豊かな森をつくります。伐採した木は可能な限り販売します。
伐採作業の要旨

獣害対策のイメージとポイント、獣害対策マップ

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