ペルシャ湾でテロ想定の大規模軍事演習 日本も参加

ペルシャ湾でテロ想定の大規模軍事演習 日本も参加
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世界有数の石油の輸送ルートとなっている中東のペルシャ湾などで、日本やアメリカをはじめ34か国が参加する大規模な軍事演習が本格的に始まり、シーレーン=海上交通路を狙ったテロ攻撃を想定して、機雷を処理する訓練などが行われています。
ペルシャ湾などで10日から本格的に始まった軍事演習には、中東を管轄するアメリカ海軍第5艦隊を中心に、日本やイギリスなど34か国から合わせて6500人が参加しています。演習は、武装勢力が世界経済を不安定化させる目的でシーレーン=海上交通路を機雷や高速艇などで攻撃してきたという想定で行われ、機雷処理の訓練の一部が報道陣に公開されました。このうち、アメリカ軍の掃海艦では、ソナーで発見した金属製の物体が機雷なのかどうかを特定するため、最新型の無人探知機を水中に投入する訓練が行われました。

記者会見したアメリカ海軍第5艦隊のドネガン司令官は「国際テロ組織アルカイダや、過激派組織IS=イスラミックステートなどによる国際貿易に対する脅威は現実のものであり、訓練を通じて脅威を減らしていきたい」と述べました。
また、海上自衛隊の掃海母艦と掃海艇を率いる掃海隊群司令の湯浅秀樹海将補は「われわれの活動は、航海の安全を目指すためのもので、日本でやる活動もここでやる活動も、大きな違いはないと認識している」と話していました。ペルシャ湾などでの軍事演習は、今月26日まで行われます。