蹴球探訪
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(3月16日)
【プロ野球】釜田、大谷に投げ勝った 7イニング無失点で今季初勝利2016年4月11日 紙面から ◇楽天1−0日本ハム
楽天が3カード連続勝ち越しで、首位に立った。釜田はコースを丁寧に突いて7イニングを4安打無失点と好投し今季初勝利。打線は4回1死三塁で茂木の中前打で1点を挙げた。日本ハムの大谷は8イニング1失点の力投が報われず2敗目。 ◇ 大谷相手に絵に描いたような1対0の完封勝ち。楽天・梨田監督もさすがに想像だにしなかったようだ。 「大谷からよく1点取れたな」、「しかも、あの1点でよく勝てたな」「まさか、その1点で勝てるとは」…。同じようなセリフを3回も繰り返した。 ところが勝利の立役者の先発釜田は、1歳年下の大谷との直接対決を前にこう考えてマウンドに立った。 「相手が大谷君ですから。勝つなら1対0しかないなと。心して試合に臨みました。そういう展開で勝てて良かった」 最大のピンチは四球と安打で無死一、二塁とされた7回だった。ここから近藤を高めの球速140キロの真っすぐで空振り三振。続くレアードは137キロのカットボールで空振り三振。大嶋も二ゴロに打ち取った。 「三塁の今江さんがマウンドに来て、どんな試合にも諦めちゃいけない場面がある。それが、ここだと言われた。あそこは気持ちしかなかった。序盤はストライクを先行させて、ゴロアウトを多く取って、リズムをつくった。いろんな球種を投げた。相手に何を投げているか分からなくさせたのが良かった」 何を投げているか分からない。そこが釜田の真骨頂だ。7勝したプロ1年目の2012年には153キロをマークした球速も、この日は、140キロ前半だった。しかしカットボール、スライダー、シュートもほぼ同じ速度できて、直前で鋭く曲がるため、打者も芯を外される。右肘手術を2度経験して地獄を見た男は、クレバーになって帰ってきた。 「大谷に勝てたのは自信になる。則本に次ぐ、先発の柱ができた」とニンマリの梨田監督。1日で明け渡した首位を、1日で奪回した。球団通算700勝。釜田の出現で楽天の進撃はまだまだ続きそうだ。 (竹下陽二) PR情報
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