2012-01-03
絵師は安すぎる賃金で働いてはいけないというのは甘えじゃないの?
私もいちおうものを作る仕事の隅にいる人間なので全面的にプロのイラストレーターさんを擁護したい。
でもプロのイラストレーターとあろう者が新人や学生に愚痴るばかりで具体的にどうすればいいか対策を考えてない、業界の相場についての啓蒙活動もユニオンを作る等の働きかけもせず、ただただtwitterに言いたい事を書き連ねてるだけという時点で甘えとしか思えない。
この記事にあるように、プロに1枚カラーイラスト描かせると2万円だとしよう。
PIXIVで描いてるそこそこうまい学生を10人集めて10人もいれば1人ぐらいは締め切り内に上げるだろうから、一人千円で描かせて仕事を納めるプロデューサーがいたとしても何の不思議もない。というかそういうやり方で仕事を回している人間は実際にいる。
そのプロデューサーにはモラルがないとイラストレーターには叩かれるかもしれない。
しかし、もはやモラルとか言ってられる状況じゃないほどタダでも自分の絵を世の中に見てほしいという欲求抱えて悶々としてる学生や主婦、趣味で絵を描いてるサラリーマンがゴマンといる。
そういったいわゆる絵師にプロのイラストレーターが「タダで描くな!俺たちが食えなくなる!」って言ってもわがままにしか受け止められない。
絵師とプロデューサーの間にはWinWinの関係が出来ていてその契約を止める権利は誰にもない。
「受注のイラスト仕事はタダ同然にまで相場が下がる」というのはもはやモラルの問題じゃなくて時代の流れと捉えないといけない状況なのではないだろうか。
じゃあイラストレーターは廃業しなきゃいけないのか。
本来プロをなのるほどの腕前もないのに『なんちゃってプロ』やってる人は廃業して当然でしょう。
イラストレーターのプロと言えるには『絵さえかければいい』わけじゃないはず。プロと胸張って言えるほどの技術があるか、その人にしかかけないほど個性的な絵が描けなきゃいけない。
個性も何もなく言われたままに絵を描いてるイラストレーターはいずれ他の人に取って代わられるのは当たり前。それはイラストの世界だけの話ではない。
たとえば、CMのカメラマンは一仕事10万円でやる人もいれば500万円出さなきゃやらない人もいる。それでも500万の人に仕事が行く。
なぜなら、その人にしか撮れない画を撮るから。
いくら他人が安請け合いしようが、「一枚100万円の価値がある」と思われる絵を描けるならそこに仕事は行くわけです。
学生が安請け合いしたところで寺田克也の絵の値段が下がるだろうか。
ひとりひとりが安請け合いしないようにがんばっても、絶対安請け合いする人はいるし、しかも安請け合いした人は自分に責任はないと言い張る。
上の記事のコメント欄にもあるように「あの頃は若かったから」「何も知らなかったから」と現在プロでやってる人も安請け合いした経験はあるのです。それの積み重なりで今の相場と言うのは決まっている。
絵で食ってるなら、つまりプロのイラストレーターなら、自分にしか描けない個性的でダントツにうまい絵を描けるようになって自分の価値をあげるか、それが出来ないならネット上の絵師一人ひとりに働きかけて安請け合いしないように啓蒙するか、もしくはこの時代の流れの中でも食っていけるだけのシステムを構築するかしないとね。
twitterで愚痴るだけなら廃業するだけ。ただそれだけ。
- 843 https://www.google.co.jp/
- 594 http://t.co/KGnlPseS
- 261 http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=11&cts=1331029738668&ved=0CCcQFjAAOAo&url=http://d.hatena.ne.jp/rebamaki/20090508/1241771870&ei=3OZVT5bIMIeHmQWK7r3WCQ&usg=AFQjCNHj8auZ-9hNaeTx3ZwJL4Q_U1jmAg&sig2=P48Sp0SPUdiJ_hvXt
- 241 http://t.co/PLxcwMDk
- 224 http://t.co/WQLN0Jbw
- 196 http://t.co/NpqYjVq8
- 183 http://twtr.jp/home
- 156 http://t.co/MNRgjwPE
- 145 http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&frm=1&source=web&cd=2&cts=1331220176154&ved=0CDgQFjAB&url=http://d.hatena.ne.jp/rebamaki/20090103/1230986699&ei=uc5YT8zjF4iYiAfG3PXQDQ&usg=AFQjCNGPcm54u33GSDknEDe4VyBGgU26ww&sig2=UhlxQmHG6LUVQTt
- 137 http://d.hatena.ne.jp/katoyuu/20110213/tousaku
> 自分は企業が安すぎる金額で相場を知らない絵師に仕事を依頼するのが問題だと思っています。
そのまとめの方とかも読んだ上で考えたのだけど、スポーツとかと同じように絵を描く人はその描く能力のために時間を費やしたが故に交渉力とかそういう部分では弱い、だからこそ相場観を養う必要があるというのは分かる。そのため、そういう相場観を集積したサイトというのが必要だと感じる。さらに相場観が分かっていてもなお実際の仕事はケースバイケースであって、その埋め合わせが必要になるし、そういう人とのいざこざみたいなややこしいことは嫌う人だっている。プロスポーツのように、交渉の代理人、いわばエージェントが本来は求められているのでは?絵画でもギャラリーや画商が存在し、スポーツでは契約更新のエージェントが存在するように。
発注する側としてもそういう会社・場・サイト・交渉人が欲しい。正直、絵を描ける人は例外なくコミュニケーションに何らかの難を抱えているケースが多い。人格に問題があるとかでは無くて、癖があるという感じ。あまりクセのない人の方が話がしやすいので発注もしやすいし、得てしてそういう同じ言葉で話せる人の方が期待通りの仕事をしてくれる。だから値段が上がっていく。なぜならそういう人は仕事を受ける量が多くなるから。リピーターが増えて露出が増えて他社からも仕事の依頼が来て、さらにそれで露出が増えて……というサイクルに入るため。
> 誰にでも描ける絵を描いてるなんちゃってイラストレーターというのはいまいち見たことないですね。みんな自分の絵柄を持っている人ばかりです。
この部分はストックフォトなどとは違って各自に個性があるのは分かるが、実際に発注する側からして見れば、「要望通りの絵を描けるかどうか」という方が基準になる。つまり個性があるのは当然で、その上で「締切り」「リクエストに応える能力」、そして「こちらの期待を上回る結果」、この3点がそろうことで「次の仕事も依頼しよう」となる。
逆に言えば、この3点がそろっていない場合、価格は安くなる。そろっていれば自分ところの仕事を選んでもらうためにも原稿料は上がる。なぜならイラストレーターは一人で、持ち時間は限られていて、そうなれば選ぶ権利はイラストレーターの側にある。だから仕事のたくさん来るイラストレーターは自然と1枚当たりの価格が上がっていく。そうしないと発注側の仕事を受けてもらえないから。
> 1枚1000円ってことは時給50円です。明らかにおかしいです。これを、市場原理だと言い伏せるのはダメですよ。だいたい周知すればみんな適性の値段で仕事したいと思うようになりますよ。別にイラストレーターは安く仕事したいなんて思ってないんですから。
まったく1枚あたりの価格が上がらない人はおそらく最初から仕事をえり好みしすぎか、3つの基準がない人では無いかと思われる。とにかく1枚1000円でも2000円でも仕事を受け続けて、露出量を増やし、仕事の数自体を増やしていくことが単価を上げる現時点では唯一絶対の方法です。
むしろ、市場原理を回すためには情報の非対称性の破壊、つまり「相場はいくらぐらいなのか?」という情報が周知されている方が有効です。なので、発注する側としては相場を明らかにする方が有利です。
ではなぜ相場を発注側が明らかにしないかというと、相場観の分からない会社や発注人がいて、単純に昔からそうなっているからとか、あるいは前例に前にならえ式か、もしくは先輩から引き継いだとか、大体そういう根拠のない「伝統」です。
個人的な話ですが、会社の方針さえ決まれば、相場を明らかにする会社は多いと思います。弁護士の謝礼がかつては言い値だったものが今は基準が作られているように、この業界もおそらく2012年中にある一定の相場が出てくるはずですし、そのようになります。
あれなんですかね、Twitterとかでこのあたりは話した方がいいのかな?
もし読まれたのであれば読解力が多少足りてないかと思います。
「適正賃金の要求」は甘えなどではなく、業界を守る為に必要な事です。
市場原理によって賃金が必要以上に下がり続けると
後継者不足が起き市場が衰退します。
ツイッターにも例に出ていましたが年金をもらっている高齢者が
安く仕事を受けるせいで衰退している業界はかなりあります。
例えば農業もそのひとつです。
きちんと賃金のもらえない市場には若者は誰も寄り付かなくなるのです。
絵で金をもらう事自体を否定しているのならともかく、
適正賃金を払うことは、絵師の市場を守る為に必要な事です。
市場が衰退すればあなたの言う寺田克也は生まれなくなります。
全く飯が食えない中、飢え苦しみながら人生をかけて絵を書き続けられる人はそう多くいません。
俳優や声優も以前全く同じ理由で組合を作り、最低賃金を設けています。
まぁ今はそれが逆に問題になっている側面もありますが。
絵師というのは組合が非常に作りづらい為、
この手の問題提起と周知は非常に重要です。
また発注側という方がお花畑なことをおっしゃっていますが、
買い叩く企業というのは買い叩いたまま逃げます。
きちんとした企業は元より相場通りの発注を行なっています。
相場を知りながら買い叩く企業が問題になっており、そんな企業は基準など守りません。
この話は数年前から一定サイクルでTwitter等に登場し、いつもフェードアウトしていますね。
「実際にどう社会を変えていくか。」という段階に中々移動しないのが、傍から見ていてもどかしいです。
定期的な議題なので、とっくに解決策が提示されてて良い頃合いに思います。
この問題をつぶやいた人がいたら、
「こういうカルテルがあるよ」「この団体のサイトを参照すべし」とスパッと解法が出てくる方が健全な流れに思います。
そうならないのがオカシイと思えるくらい、最初期の議論提起から時間が経っています。
システムを作る人がいないのか、作っても啓蒙する人がいないのか、作ると何か問題が起こるのか……?
あるいは、多くのイラストレーターは社会システムやコミュニティの設計に弱いのでしょうか。
そんなことはないと思いますけど……。
上で絵師というのは組合が作りづらい と書きましたが
なぜかを説明します。
俳優や声優が作れた組合がなぜ絵師は作れないか。
理由は簡単です。
個人製作であること。
出来高払いであること。
未成年が多いから。
似たような構造は漫画家や音楽関係者にも言えます。
はっきりいいますが、組合を作って解決するのはほぼ不可能です。
一定のモラルを周知するのが一番早く楽です。
というかその程度想像したらすぐわかると思います。
脳内お花畑の人程はっきりとした解決を求めたがるものですね。
最低賃金がなぜ国家で保証されてるかを考えたら
この問題はすぐ理解できると思うのですが
なぜ皆絵師に対しては辛辣なんでしょうか?
国が最低賃金を設けているのは国家の安定の為です。
つまり将来への担保です。
市場原理をそのまま賃金に反映させると、
一定の振れ幅で賃金が貰え過ぎたり貰えなさ過ぎたりを繰り返し
社会が不安定になります。
それを防ぐために最低賃金はあるのです。
同じセーフティを絵師にも与えよう
与えづらい構造があるから周知させよう というのが例のツイートの趣旨ですが
これを否定する方は日本という国に住むのに向いてないと思います。
資本主義の塊である修羅の世界でも行ってください。
国家としての形はないので サバンナの弱肉強食あたりが近いんじゃないでしょうか。
もしくは無政府状態の紛争地帯とか。
ホントなんでこんな当たり前の事がわかんないんですかね。
レスありがとうございます。
挙げられた問題点は認識しています。それを踏まえた上で意見を述べますね。
>カルテルを作れない原因は
>個人製作であること。
>出来高払いであること。
>未成年が多いから。
なるほど、確かに一理あります。しかし
・インターネットにより情報普及速度が速い
・一定以上のネットリテラシーを持っている
という、声優・俳優業界にないメリットもあります。
特に、絵師の大半が毎日ネットにアクセスしており、メールアドレスを持っています。
情報を個人単位で最速で届けられる。
他業界では考えられない程大きな利点です。
カルテル・談合の作り方については、
ネットコミュニティをどう作るかという視点で考えた方が良いと思います。
例えば、漫画家の赤松さんのJコミを通じた同盟拡大の手法などは、参考になる点が多いでしょう。
漫画界は似た世界ですし、決して密なつながりとは言いがたい出版・漫画業界をとりまとめ
ひとつのサイトを通じて、賛同者を増やしていく手法は、学ぶ点が多いと思います。
もうひとつ参考例を挙げます。
Webデザインの世界ではMdN社が出版する「WebDesigning」や「WebCreatores(2012年現在休刊)」では
「このサンプルサイトをいくらで作りますか?」というアンケートを通じて、Web業界の価格感を発信しています。
約半年のスバンで実施されるこのアンケート。毎回、数百名のWebデザイナーの回答を集計しています。
制作時間、単価、地域差、流行技術の価格感など大変細かいデータを掲載していました。
移ろいの速いWeb業界は、個人製作が多く、出来高払い。若い年代が多く、時代も浅い界隈です。
横から失礼さんの基準にあてはめるなら、カルテルが出来にくい業種でしょう。
しかし、業界紙が率先して価格情報を公開した事は、
ひとつの基準として大きな影響を与えたと考えられます。
>はっきりいいますが、組合を作って解決するのはほぼ不可能です。
>一定のモラルを周知するのが一番早く楽です。
モラルの普及も重要ですが、モラルとは個人の意識による所が大きいですね。
情報発信のWebを用意し、価格の仕組みを構築して
業界全体で一定のルールを共有し、連結する。
そのほうがコストは安く、スピーディだと思いますよ。
もちろん全ての絵師をカバーする事はできないでしょう。
情報が行き渡らなかったり、抜け駆け的に安く商売する絵師はいるに違いありません。
しかし、基準がない現在より、基準がある未来の方が
発注者も受注者も良い関係を築けることでしょう。
>最低賃金の保証について
多くの絵師は個人事業です。
会社員やアルバイトならいざしらず
事業主である以上、自分の身は自分で守らなければなりません。
なにも資本主義の塊である修羅の国にいけなんて言いません(笑)
でも、自分の身を守るために、時に結束し、ルールを定めるのは、必要な事だと思います。
それが出来ないのなら、残念ですが悪い事業者の食い物にされてしまいますよ。
問題は誰が旗を振り、
どういうシステムを作るのか。という事ですね。
Twitterで愚痴り、それだけで終わっては進展がありません。
私が何に失望しているかというと、毎回同じような議論が出て、立ち消える繰り返しだからです。
問題点はある程度明確なのですから、イラストレーター界の次の一手に期待します。
まずは煽り気味な物言いをして申し訳ありません。
絵や音楽、芸能関係に"だけ"辛辣な輩が嫌いで仕方がないもので。
そして、
まずそもそもですが、このエントリとあなたの意見は多少違っていると思います。
エントリでは啓蒙活動をしない事を否定し、さらに最低賃金を設ける事自体も否定しています。
買い叩きを時代の流れとまで言っているので。
TOMOTAKAさんは啓蒙活動の遅れに対してだけ否定的であるので
全面賛同はされない方がいいと思います。
私はこのエントリの「最低賃金を設けるな」という主張に大反対ですので。
そして啓蒙活動についてですが、
活動内容にお互いの食い違いあるみたいです。
私のいう組合は労働組合など法的効力を持つ団体の事です。
絵師はそういう組合を作るのは難しいという主張でした。
しかし、TOMOTAKAさんの言うような
いわゆるアンオフィシャルな団体が一つの指針として啓蒙活動を行う、というのであれば
それは反対する理由がありません。
私はツイッターでの一連のやりとりもその流れであると思ってます。
また、窓口として何らかの大きい団体を作るべきだという主張に関しては
単にそれを牽引する誰かがいないだけでしょう。
もしかするといずれ出てくるかもしれませんが、しかしアンオフィシャルである以上担保としては弱いと思います。
webデザイナーの単価指針が書籍の休刊によって立ち消えたのがその証です。
今現在それに変わる指針はあるのでしょうか?
そして継続し、指針となりうる力は備えているのでしょうか?
結局はモラルの啓蒙活動と何ら変わらないと思います。
多少の規模が違うだけで。
法的な組合でなければ基本的に拘束力は持ちません。
ただし私はTOMOTAKAさんの主張を否定するつもりは全くなく、
そういう草の根活動でしか啓蒙できないと思っております。
誰かがそういうサイトを立ち上げるのもありでしょうね。
ただしそれは根本的システムに成り得ないことも理解すべきです。
結局はモラルの周知でしか解決できないんです。
このエントリーの優れた点は、現状の認識と解決策をかなり明確に示している事です。
いちばんの主張は最後の段落の
>>絵で食ってるなら、つまりプロのイラストレーターなら、自分にしか描けない個性的でダントツにうまい絵を描けるようになって自分の価値をあげるか、それが出来ないならネット上の絵師一人ひとりに働きかけて安請け合いしないように啓蒙するか、もしくはこの時代の流れの中でも食っていけるだけのシステムを構築するかしないとね。<<
ですね。まとめると
1. 個人単位で自分の価値を上げて生き残る
2. 安請け合いしないように、啓蒙活動する
3. 低価格化の風潮でも生き残れるようシステムを構築する
この3点を解決案を挙げています。
多くの絵師のツイートより的確に未来を見つめていると思いました。
自由競争による低価格化については「最低賃金をもうけるな」というより「低価格化は避けられないなら、現実問題どーするよ」という視点からの問題提起&解決策と読みました。
>webデザイナーの単価指針が書籍の休刊によって立ち消えたのがその証です。
>今現在それに変わる指針はあるのでしょうか?
WebCreatorsは休刊しましたが、WebDesigningは毎月発行されています。
アンケートと価格情報は数ヶ月毎に特集として掲載されています。
また、WebCreatorsはWeb媒体として現在も情報発信を続けています。
http://www.mdn.co.jp/di/webcreators/
Webデザイナーの独立開業、税金手続き、仕事の効率的な進め方など
デザイン・プログラミング以外も含んだ、広範な業務知識を掲載しています。
>誰かがそういうサイトを立ち上げるのもありでしょうね。
>ただしそれは根本的システムに成り得ないことも理解すべきです。
本当にそうなのでしょうか。
pixivという一企業が、たった数年で事実上の標準になったように、
一団体がインフラとルール整備で業界常識をつくりあげる事は不可能ではないと思います。
業界団体では、メディアジャーナリストの津田大介さんらが立ち上げたMIAU(http://miau.jp/)があります。
MIAUとはインターネットユーザー協会の略で、ネットユーザーの声をまとめ、発信しています。
著作権問題や医薬品ネット販売など、いくつかの分野で優れた啓蒙活動&社会運動を積み重ねています。
MIAUの認知度はさして高くありませんが、社会に無視できない影響力を持っています。今後も力を増すと思われます。
イラスト界隈でも似た事ができないものでしょうか。
もうひとつ一案を挙げます。
同人界隈に強い弁理士と組むのはどうでしょうか。
弁理士とは知的財産のプロです。
税務・交渉・知財管理という点で、優れた知見を発揮するのではないでしょうか。
彼らに交渉や知財管理、税務をまかせて、絵師は絵に専念するシステムを構築する。
これも現実感がある案ではありませんか。
たとえば最近発足した、同人に強い弁理士コミュニティに「ひふみ堂」があります。
http://www.hifumido.jp/
中々見つかりませんが、注意深く探せば他にも同業が見つかるかもしれません。
絵すら書けない自分ですら、これくらいの提案は出来ます。(言うだけですいません。)
プログラマーのコミュニティなら、
誰かが「Just do it!!」と叫びだし、
あっという間にシステムを構築してしまいます。
この議論が出ては、消え、また出るたびに、絵師の世界は出足が鈍いんじゃないかなぁ。と残念半分に眺めてしまいます。その視点は酷でしょうか(´・ω・`;)
応援と期待をしています。
ここまで読んでいただきありがとうございました。とってんぱらりのぷう。
まず法的拘束力がある活動とない活動には天と地ほどの差があります。
TOMOTAKAさんの仰っている提案はどれも魅力的ではありますが、法的拘束力のある活動にはどれも及びません。
重ねて言いますがそれは理解すべきことです。
根本的解決には法的拘束力が不可欠です。それは叶いませんが。
また上でakiPYuさんが仰っていますが、ツイッターでの一連のやり取りもひとつのロビー活動です。
TOMOTAKAさんの提案も、ツイッターのやり取りも同じ次元の活動であるので迎合こそすれ反対する理由はないと思います。
このエントリはなぜか愚痴と断じていますが。
そして、個人的にあまり例として出したくはなかったのですが
TOMOTAKAさんのいうような活動はすでにいくつもの団体がしています。
文美国保認定の組合などを参照されたらいかがでしょうか。
JILLAなどはあなたの仰る活動に非常に似たような事をしていますが。
ただし力はほとんどありません。
また全てが全て綺麗な活動ではありません。
なので個人的に例には出したくないのです。
そもそもこれまで慣習によってイラストの価格はすでにある程度決まっています。
カラーイラスト20000円というのは妥当な最低値段ですし、
イラストの仕事は数多くありますがどれもある程度平均化された値段で交渉されてます。
そこにネット絵師という黒船が現れ価格破壊を起こし、意識せずに業界の破壊を招いているのが現状です。
それを時代の流れだ、とか絵師の自己責任だ、と外野が断ずるのは単に業界を知らないだけです。
この流れは誰も幸せにしません。衰退を招きます。
では即座に行動に移すべきか、と言われればそれは理想論だとしか言えません。
行動しないのは絵師がまぬけだからでしょうか?
プログラマーならば即やるのになぜ絵師はやらないのか?バカだからでしょうか?
いいえ違います。そういう答えを出すのはただ傲慢なだけです。
業界全体の構造的なのです。
この話はコメントでできるような長さではありません。
外野の人間が簡単に解決できると妄想されているのであれば改めた方がいいかと思われます。
何度も同じ主張をしますが、まとめます。
業界を守るため最低賃金は必要です。
しかしそれを法的に拘束するのは実質不可能です。
草の根活動しかありません。
草の根活動のレベルを問うのは個人の価値観で勝手にやってもらえばいいですが、
例のツイートはその活動の一種です。愚痴ではありません。
よってこのエントリは最悪の主張だと断じます。
以上です。
>業界を守るため最低賃金は必要です。
なんか、アジアの製造業に低価格による価格破壊をしかけられた日本の下請け製造業みたいな意見ですねw
発注側がそれに納得してくれればいいんですが。多分しないでしょうね。だったら別の絵師を雇います。
2万円が既に「高い」ということに今なりつつある、だから適正値段まで引き下げようとしている、というのが発注側の考えで、それを受注者が草の根運動でどうにかするのであれば、それこそ組合活動でもしない限り無理でしょう。
私はこの記事は大変面白いと思いました。
いろいろ絵師の方々の悲鳴が聞こえるのは、正直大変だな、と思いますが、そこまで同情はしません。他人事でもないので。
えー、上の方、
アジアの製造業は間違った例えです。
アジアの製造業は結果アジアが潤いますが、ネット絵師の場合は無知による共食いです。
無知による価格破壊と無知を食い物にしている企業が業界を腐らせているのです。
これによって喜ぶのは未来を犠牲にして買い叩けた企業だけです。
経済を少しでも知っていればこれが誰も幸せにならない事はすぐわかります。
なぜか絵や音楽や芸能のみ、「夢」という謎の論理によってまともな市場感覚の外側に出されてしまうのです。
例えば粗製濫造によって安価に仕事をこなしたり、
経済格差による海外発注で単価を下げたりという事なら何も問題はありません。
「無知」が招く全不幸状態だから啓蒙しているんです。
恐らく見てる方ほとんど絵の業界を全く知らないのでしょう。
外野に説明するのは無駄でした。
まぁ最低賃金を否定される方はどうぞ主婦や老人や学生のみが描く
画一的かつ低レベルな絵だけがあふれる世界を楽しみにしていて下さい。
市場に金がなくなり、母数が減ると恐ろしく衰退しますよ。
翻訳業界などが身をもって体現してくれてます。
はぁ、絵でめしを食うこと自体おこがましい!と言うならともかく
無知な方々はホントいうことがムチャクチャで疲れます。
>また全てが全て綺麗な活動ではありません。
現在の業界団体に不備があるならば
なおさら、時代にあったクールでクリーンな業界団体を作るべきでしょう。
あるいは、既存の団体を結束させたり、論議をおこさせて、
よりよい方向に業界の慣習を変えてゆくべきです。
先の例にあげたMIAUは、社会の抑止力として機能しています。
第三者の監視機能も働いており、適切な運営が続けられています。
MIAUは「ネットユーザーの声」をまとめています。「ネットユーザーの声」なぞ、イラストレーターをまとめるより広範で難しいカテゴリーだと思いますよ。(運営の津田さんの力量による所が大きいのでしょうけど)
イラストレーターの世界で似た事は出来ないのでしょうか。
>まず法的拘束力がある活動とない活動には天と地ほどの差があります。
>根本的解決には法的拘束力が不可欠です。それは叶いませんが。
hmm…
私は新たな業界団体か情報発信サイトなどを設立し、
啓蒙活動を積極的に行う方が現実的と考えています。
しかし、今回は横から失礼さんの意見に沿って考えてみましょう。
法的拘束力を実現するためには、何をすれば良いでしょうか。
1. 請願書を議員や担当役所に送る活動を続ける
2. 議員を立てて、政治の場で主張を展開し、法の整備を進める
3. 仕事の取引の際、法的拘束力のある文書を発行して、最低価格の権限を得る
4. 不届き者業者をなんらかの形で訴えて、裁判で勝利し、発注業者への抑止力とする
他にも手段はあるかもしれませんが
ざっと思いつく限り、こんな所でしょうか。
1、2は短期実現はむずかしいので10年以上のスパンで考える必要があるでしょう。
3は現在の法に則って、取決に拘束力を付与する契約書を発行するケースです。
契約書のテンプレなどを公開し、絵師に啓蒙していく事で、ある程度の権利を守れるでしょう。
不払いや契約違反による訴訟となった時に備えて、法律手引書の公開も必要でしょう。
4は現在の法に則って不届き者業者を訴える事です。裁判の経費は団体を設立したり、募金を通じて集めれば良いでしょうね。裁判を通じて「イラストレーターを相手に不当な取引をすると、痛い目にあうぞ」と発注業者へ強いメッセージとなります。
3、4の場合は法律の専門家の知識が必要となるでしょう。しかし、短期的で即効性がある案だと思います。
>それを時代の流れだ、とか絵師の自己責任だ、と外野が断ずるのは単に業界を知らないだけです。
>この流れは誰も幸せにしません。衰退を招きます。
絵師の自己責任と断言するのはいささか乱暴です。
しかし、個人事業主である以上、自分の身は自分で守る必要があります。
はやく現実的な対応策をすすめた方が良いですよ。
ご自身で記事をまとめるのでしたら、ぜひ読んでみたいので教えてください。
>外野の人間が簡単に解決できると妄想されているのであれば改めた方がいいかと思われます。
世界の大半は絵師ではありません。
外野にも分かる形で問題を提起し、改善・発展をうながさないと
理解されないと思います。
それこそ「絵師の愚痴」と一刀両断されてしまいますよ。
問題点はたくさん議論され、明確化されていますね。
では、どう変えていくか。その段階にきているのです。
私は簡単に解決できる問題とは思っていません。
しかし足踏みしすぎに見えますよ。
半年くらい先に、また同じ議論が出てきて
「あーまたやってるよ」という、残念な既視感しか得られないのであれば、
ロビー活動も議論も無駄と見られてしまいますよ。
ダメな理由をあげるのは十分ですから、
現実問題どうするかという未来を見たいです。
次の一手につなげましょうよ。
>草の根活動のレベルを問うのは個人の価値観で勝手にやってもらえばいい
ので、そこに関して何かを言うのはもうやめます。
私からすると内情を一度も見たことがないのに一部を見て好き勝手言いなさる、という感じですが
人の価値観は人それぞれですので。
上にも挙げましたが、TOMOTAKAさんの言うような活動は
民間レベルでは多くの方がトライ&エラーされてます。
うまくいかない理由はタイミングや業界の構造自体の問題です。
構造の問題は明文化するのにコメント欄では足りません。
誰か詳しい方を捕まえてお話し下さい。
以上です。
>>私からすると内情を一度も見たことがないのに一部を見て好き勝手言いなさる
うまくいかない理由はタイミングや業界の構造自体の問題です。
構造の問題は明文化するのにコメント欄では足りません。
誰か詳しい方を捕まえてお話し下さい。<<
では、横から失礼さんが色々がんばればいいじゃないですか。(´・ω・`)
業界通で、問題点を把握しており、現状に憤っておられる。
適任だと思いますよ。
煽りじゃなくて、真面目に応援しますよ。何かやるのだったら。
それともあなたは絵師ではなく、批評家ですか?
Just do it.
件のツイートは無知なピクシブ絵師の買い叩きが問題ですが
本当にその問題点を現実的に捉えられていますか?
買い叩かれた絵師は一体どういう絵師でどういう企業がどういう発注をしていたか包括的に説明できますか?
おそらくできないと思いますけど。
絵の値段は一括りにできません。
業界ごとに全て違います。
ゲーム
出版
マスコミ
広告
メーカー
驚くほどあらゆる業界から仕事がくるんです。
どこの単価が一番高いか知ってますか?
なぜそうなったか知ってますか?
長くプロをしていても隣の市場の単価を知らないくらいです。
それくらい階層構造が複雑な業界なんです。
簡単に解決できるもんならどうぞしてみてください。
不二式さん、横から失礼さんが仰っている「賃金」ですが、絵描きが頂戴しているお金は、クライアントさんに雇用されていない限りは賃金ではないです。そこのとらえ方が違うので、いつまでも議論が平行線なのかなあ、と感じました。また、私は正直、お二人の仰るイラストの価格破壊というのは、別段起こっていないんじゃないかと感じています。一時期、新しいタイプの案件が増えたため、相場を探る動きはありましたが。
こういう金額の話、デリケートな話題なので、オープンな場で聞かれてもお答えできず困ってしまいますし、自分のツイートではこういった纏めなどに触れる事もしないですが、プライベートでお金の話題になることは結構ありますし、相談に乗ったり乗ってもらったりもしています。業界団体によっては算出方法の公開もされていますよ(JAGDAとか)。ちょっとぐぐれば、サブカル系で以前から良くある案件については相場の話題も見つかります。
ただ、イラスト1枚納品するにあたって、先方のご予算や、求められる経過や内容は案件ごとに全く異なります。相場を公開するのは難しい…というか、価格はケースバイケース&絵描きそれぞれの値ごろ感次第なのではないでしょうか。自分の値段の算出方法として、時給計算するのはアリだとは思います。
値段が安いと思ったら、きちんと理由をお伝えして交渉するのも、クライアントさんと自分がお互い今後も良い関係を築き、良い仕事をしていくために必要な事かと思います。多分、新人の方に足りず、共有されるべきは自分の価値の割り出し方と、交渉の仕方であって、最低価格の厳守ではないと思いますよ。たとえば、1枚2万円は案件によっては大赤字です。延々リテイクが続く案件とか…絵の総描き直しが発生する案件とか…。