中村里砂、エログロ漫画「少女椿」主演デビュー!

日刊スポーツ[2016年4月11日7時11分 紙面から]

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中村里砂の卒アル写真(トレンド速報より引用)

 俳優中村雅俊(65)と女優五十嵐淳子(63)の三女でモデルの中村里砂(26)が、来月21日公開の映画「少女椿」(TORICO監督)に主演し、女優デビューする。84年に青林堂から出版されたカルト漫画の同名原作を実写化。エログロ渦巻く見せ物小屋を舞台にした、主人公の美少女みどりを演じる。

 見開かれた大きな目に、ポッテリとした唇。頭に乗っかった水玉模様の大きすぎるリボンが印象的だ。30年以上にわたり、実写化は不可能といわれたカルト漫画の傑作で女優デビューする。
 「自分にできるかな、というのが素直な気持ちでした。少女の役なので年齢的にも。原作の絵があるので、そこに似せつつ演じるのは難しかった」。母と死に別れ、サーカス団に拾われる少女みどり。超能力者、ゲイの美少年、蛇使いの女、両手のない男といった中で、いじめられながらも映画スターを夢見る。CGや特撮で、異様な世界を描き出している。「撮っている時は、完成形が想像もつかなかった。だけど、あらためて作品になると達成感があります」と振り返る。

 父は「歌う青春スター」から、今なお活躍する名優。母は清純派の美人女優だ。美男美女の両親から生まれ、オールドファンは、中村の大きな目と唇に、母の五十嵐を重ねる。「今まではモデルだったんで、別の仕事という感じ。でも、お芝居の世界は比較されるから、ちょっとプレッシャーもあります」。
 もっとも、両親は娘の女優デビューを喜んでいるという。「モデルの時は聞かなかったのに、この作品を撮り始めたら、父が『今日、どうだった』って私の仕事に興味を示してくれた。自分でやってみて、あらためてというか、初めて父を尊敬しました。『パパは、これを40年やってるんだ』って言ってました」と屈託のない笑顔をみせた。

 デビュー作を完成させたことで、次作への意欲もわいてきた。「『少女椿』では周りが異常な世界で、私だけが一応、普通だった。今度は逆に異常な役をやってみたい。人に怖がられるような悪役。殺人、サイコパスとか、できると思うんですよ」。ヌードも辞さない? 「需要があれば! いや、ないと思いますけど」とまたもや笑った。【小谷野俊哉】

◆中村里砂(なかむら・りさ)
 1989年(平元)7月12日、東京都生まれ。10代からモデルとして活動。13年からファッション誌「LARME」専属モデル。ファッションブランドE hyphen BonBonのプロデュース、デザインも手掛ける。160センチ。血液型A。
歌手・俳優の中村雅俊と女優の五十嵐淳子夫妻の三女。兄に元俳優の中村俊太がいる。

◆少女椿
 『少女椿』(しょうじょつばき)は、丸尾末広による日本の漫画作品、またはこれを原作としたアニメ映画。青林堂より1984年に単行本化されたが、現在も入手出来るのは青林工藝舎による改訂版のみである。

<作品概要>
 本作は浪花清雲作の街頭紙芝居「少女椿」に脚色を加えたものである。『貧しい家の少女が両親と生き別れ苦難を経て幸せを得る』という、戦後昭和の時代に流行した母子不幸ものによくある筋書きを根底とし、『生き別れた母親と失踪した父親と再会し両親そろって幸せに暮らす』という幸せな結末を迎える紙芝居版に対し、漫画版では作者ならではのエログロ・怪奇性を押し出した作風で終始、暗い雰囲気が漂い、結末も後味の悪いものになっている。
<あらすじ>
 昭和13年貧しい家に生まれ、病身の母と2人暮らしの生活を送る少女みどりは、母の世話のために夜ごと花売りにでかけていた先で、山高帽を被った親切なおじさんに出会う。
「困ったときは、いつでも私を訪ねておいで…。」
 家に帰ったみどりが目にしたのは、性器から入り込んだ何匹もの鼠に内臓を食い破られた母親の姿だった。孤児になったみどりは、山高帽のおじさんを訪ねる。彼女が連れて行かれたのは異形の芸人たちが働く見世物小屋・『赤猫座』であり、山高帽のおじさんはそこの主人であった。見世物小屋の下働きとして使われるはめになってしまったみどりを小屋の芸人達は事ある毎に虐め抜き、みどりもまた障害を負っている芸人達を化け物呼ばわりし、嫌悪感を露にして罵る。
 狂気にまみれた異常な日々が続く中、小人症の男、手品使いと称する謎の芸人ワンダー正光が小屋の売り上げのテコ入れのために雇われてから、みどりを巡る状況も一変していく。手品と称して不思議な幻術を操る正光はみどりを気に入って何かと世話を焼き、みどりも自分に優しく接してくれる正光に好意を抱くようになる。一座の売り上げに献身することで一座での発言を強めた正光のおかげで、みどりの立場も向上していくのだった。
 ほどなくして赤猫座の座長が一座の金を持ち逃げして行方をくらまし、芸人達にそれぞれの旅立ちの時が訪れた。みどりはワンダー正光と共に旅に出ることになり、辛く当たっていた芸人達もみどりと正光の門出を祝福し祝ってくれた。
 ようやく訪れる幸せへの喜びに胸を躍らせていたのも束の間。バスの停留所でみどりを待たせ、お弁当を買いに行った正光は泥棒に殺されてしまった。いつまでも帰ってこない正光を探しに行くがようとして見つからず、疲れ果てて休んでいた神社の並木道で、みどりはワンダー正光を含む見世物小屋の芸人達が楽しそうに宴会を行っている光景を目撃する。芸人達の朗らかな笑い声が響く中、みどりはショックのあまり半狂乱に陥り、泣き叫びながら芸人達を追い払った途端に、その光景は消え失せてしまった。
 ただ独り取り残されたみどりが号泣するところで物語りは幕を下ろす。

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