2016年4月10日21時14分
主要7カ国(G7)外相会合で被爆地・広島に来た各国外相は10日夕、主会場のグランドプリンスホテル広島(広島市南区)をいったん離れ、フェリーで宮島(広島県廿日市市)に向かった。世界遺産・厳島(いつくしま)神社への道中では、地元住民らが各国の旗を振って歓迎。外相たちは夕食を囲みながら議論を続けた。
一方、11日に平和記念公園(広島市中区)を訪問する各国外相に先立ち、日本と英国、フランス、イタリア、カナダの外相夫人が10日午後に訪れた。公園内にある広島平和記念資料館を見学したあと、原爆死没者慰霊碑に献花した。
外相夫人が被爆者の女性の証言に耳を傾ける場も非公開で設けられた。同席した広島平和文化センターの小溝泰義理事長(68)によると、夫人らは20分間ほどの被爆者の女性の話に熱心に聴き入っていたという。小溝理事長は取材に「外相を支える立場の夫人が被爆の実相を見たり聞いたりして感じたことは、将来の平和を築く原動力になる」と話していた。
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朝日新聞社会部
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