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癒されたい味のりのブログ

あなたに【笑える一時】と【真面目に考える時間】を提供します 。

東京でぼったくりに会い警察を呼んだが、見捨てられボコボコにされた話

日常

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数年ほど前に、僕は取引会社の営業担当と一緒に飲みに行った。
場所は上野。営業担当の勤め先が上野だったので特に上野に拘りがあったわけではないが、上野で飲む事にした。僕は池袋のジュンク堂で本を読み漁った後、約束の時間である17時に上野駅に着いた。

そこら辺の適当な居酒屋に入り、世間話をしていた。彼の年収は2000万。年収だけ聞くと凄く良いなーと思うのだが、実は結構大変らしい。営業の年収は主に成績によって決まる為、当然売りまくった方が年収は高くなるのだが、売りまくってその会社が倒産などしてお金を回収できなくなった場合、売掛(即金でなく、後で代金を受け取る約束で品物を売ること)分はその営業担当が被る。例えば、4月中に1000万分の商品を売って、5月末に支払ってもらう予定がそのまま逃げられてしまうと会社ではなく自分に1000万の借金が出来てしまうというわけ。実に恐ろしい。

そんな彼の愚痴を聞いている内に彼は結構いい感じに出来上がってしまった。そんな出来上がった営業担当・・・書くのがめんどくさいので以後「パンダ」と呼ぶ。出来上がったパンダが僕に2件目に行こうと誘ってきた。

パンダ「2件目いきましょおおおおおおおおおお。味のり先輩!!!」
僕「先輩って、僕の方が年下ですよ」
パンダ「細かいことはいいんですよ!ささ、行きましょう!味のり社長!」
僕「今度は社長になってるし、相変わらず適当ですね」

二人で歩いているとキャバクラのキャッチに出くわす。

客引き「お兄さん達!行く所決まってるの?いいところ紹介するよ~。一人3000円で楽しめますよ」
僕「いえ、結構d
パンダ「いいっすねー!!!
僕「!?
パンダ「どこっすか~。ちゃんとかわいい子いるのー?」
僕「パンダさん、辞めた方がいいですって。こういうのは危ないですよ」
パンダ「大丈夫ですってば!俺が何年東京で暮らしてると思ってるんですか!」
客引き「かわいい子いっぱい居ますよ~どうぞ~こちらですついて来て下さい」
パンダ「いや~、楽しみですね!味のり大統領!」
僕「大丈夫か・・・不安しかない」

僕は一抹の不安を感じながらもパンダと一緒に客引きの後について行き、とあるキャバクラ店の中へ入っていく。

ほどなくして二人の女の子が席に着く。一人は細身で顔がロバ。もう一人は森三中の村上にそっくりだった。正直に言おう・・・テンションだだ下がりである。ただ、パンダはテンションマックスだった。

パンダ「二人ともきゃわゆいねー!モデルさんとかに間違われない!?」
二人「え~、そんな事ないですよ~」



間違われるわけが無い


パンダの目はもはやお酒の飲みすぎで腐ってしまったのだろうか。



そんなこんなで恐らく人生の中で最も無駄な1時間が過ぎて、僕たちは帰ろうとレジへ。



レジ担当「お二人様で6万円でございます(にやにや



やられた



僕は瞬時に理解する。僕たちはハメられたのだと。

パンダ「6万なんて払えましぇえええええええええええええええん」

パンダがそうふざけた返事をしたら、奥から大柄の男性が出てきた。身長は190cm位はあるだろうか、体重はおそらく100キロ以上。確実に僕たちのような虫を仕留めるために雇っているであろう男だ。見た目が熊っぽいので以後、熊と呼ぶ。

熊「どういう事ですかね~。お客様ー???」

そう言いながら僕の胸ぐらをつかみ、そのまま壁に叩きつける。

僕「ぐはっ!(く、くるしい)

パンダ「無いもんは無いで~~~す。味のりさんも言ってあげてくださいよ!6万円なんてぼったくりだって!」
僕(い、息ができない)
パンダ「もー!駄目ですよ、味のりさん!高い物は高いって言わないと!」
僕(こ、こいつ・・・)

熊「これは立派な無銭飲食ですよ?わかってますか?お客様?」

そう言って僕をさらに締め上げる

僕(く、苦しい・・・死ぬ・・・)

もうダメだと思った瞬間、熊が僕の胸ぐらから手を離し、僕は解放される

熊「おい、お前らこいつら連れてこい」

熊は手下にそう命令し僕たちが逃げられないように周りを囲みながら裏のゴミ捨て場に連れて行かれた。

僕は、最初3000円だと言われた事を盾にぼったくりだと主張し、警察を呼ぶと熊に警告する。

熊「警察~?いいですよ、呼んでもらって(にやにや

僕は携帯で上〇警察を呼ぶ。ほどなくして上〇警察が駆けつけ、これで僕たちは助かったと安堵するがそれはただの勘違いにすぎなかった事をこの後思い知る。僕たちは警察にここまでの経緯を説明し、僕たちがお金を払う必要は無いと主張した。その話を聞いた警察官の答えがこれだ。

警察官「騙されたおたくらが悪いわ

なん・・・だと・・・

警察官「どーせ鼻の下デレデレ伸ばしてついて行っちゃったんでしょ?駄目だよ~ちゃんとしないと。いい大人なんだから。」

そう警察官は言い放ち、彼らは帰って行った。お、おい。ちょっと待ってよ。僕たちを見捨てるのか?弱きものを助けてくれるんじゃないのか?



僕はレジに居た男の言葉を思い出していた。

警察~?いいですよ、呼んでもらって(にやにや



にやにや



ま、まさか・・・こいつら・・・



熊「あらら~頼みの警察も帰っちゃいましたね~。どうしますか?払うんですか?払わないんですか?まあ、払わなかったら会社まで押しかけますけどね。当然払ってくれますよねっ!」

言い終わる瞬間に僕のお腹にパンチが飛んでくる。

僕「ぐはっ(いてぇ・・・)」

その後パンダと僕は殴る蹴るの暴行を受け、ほぼ強制的にお金を支払わされた。コンビニでお金を引き落としたのだ。当然コンビニの前でチンピラ風の店員が見張っていたので逃げられなかったのだ。

僕たちはその後解放され、駅に向かう。



パンダ「いや~楽しかったですね!!!



はぁ???



パンダ「スリル満点でしたね!(満面の笑み)



こ、こいつ・・・まさか、分かっててわざと・・・



パンダ「また飲みに行きましょうね!」
僕「勘弁してくださいよ・・・」



そう言って、僕は家路に着く。東京とはこんなにも恐ろしい所なのかと再認識した夜であった。そういえばパンダと初めて出会った日もパンダは東京の裏路地のゴミ捨て場に捨てられていたな。顔中あざだらけにして・・・。まあ、その話はまた今度。