【ワシントン=川合智之】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は9日、オバマ米大統領が5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)後に広島を数時間訪れる計画について米政府内で検討を始めたと報じた。最終決定はしていないが、広島訪問が実現すれば現職大統領として初めてとなる。
米政府高官によると、オバマ氏が2009年にプラハで「核なき世界」を訴えたような演説を広島で実施する可能性があるという。
一方、原爆を投下した米国の現職大統領が被爆地を訪問することには国内で批判が根強く、11月の米大統領選に影響する可能性もある。ケリー米国務長官が10~11日に広島で開く主要国(G7)外相会合に出席した際の米国内の反応を注視する方針だ。