G7外相会合が開幕=被爆地で「核なき世界」訴え—独は初日欠席、専用機トラブル

 先進7カ国(G7)外相会合が10日、広島市のホテルで開幕した。テロや難民対策といった喫緊の課題や、北朝鮮や中東などの地域情勢をめぐり討議。被爆地で初めての開催となる機会を利用し、「核のない世界」に向けた具体的な取り組みを国際社会に発信する。

 議長を務める岸田文雄外相は10日昼、会場のホテルで各国外相を出迎えた後、歓迎行事に臨む。ドイツのシュタインマイヤー外相は専用機のトラブルで滞在先の中国で足止めとなったため、10日の行事を欠席すると日本政府に連絡があった。

 午後から討議に入り、国際テロ根絶のための資金源対策や、終結への道筋が見えないシリア内戦、難民問題などについて協議する。

 中国が軍事拠点化を進める南シナ海問題についても取り上げる。地理的に遠い欧州は、同問題への関心が日米ほど高くはないとされる。このため、中国を名指しすることは避け、現状変更への「深刻な懸念」を示すことで、G7の認識を共有したい考えだ。 

[時事通信社]

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