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【ソウルからヨボセヨ】
化学調味料「味元」創業者が逝去 同国メディアは「国産調味料の開拓者」とたたえるが…名前も似てませんか?
韓国を代表する調味料である「味元(ミウォン)」の創業者、林大洪(イムデホン)・大象(テサン)グループ会長が亡くなった。96歳だった。マスコミは「国産調味料の開拓者」とその業績をたたえている。
彼は日韓国交正常化(1965年)以前の1955年に日本に出かけて「味の素」の製造方法を学び、韓国最初の化学調味料(韓国では人工調味料という)として製造。「味の素」のトレードマークであるフタの付いた赤い吸い物茶碗(ちゃわん)とそっくりの包装デザインで、大いに売りまくった。
「味の素」は1908年(明治41年)、昆布のうま味を解明した池田菊苗・東大教授の研究を基に開発された日本が世界に誇る調味料だが、「味元」はその後、東南アジアなど海外進出にも成功し「味の素」のライバルになった。インスタントラーメンと同じで、開発した本家より技術移転した2番手がうまくやるという例の一つだ。