G7外相会合 広島で開幕

G7外相会合 広島で開幕
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G7=主要7か国の外相会合が広島市で開幕し、核軍縮に向けた取り組みをはじめ、テロや難民問題への対応、それに東アジアの安全保障環境を巡っても意見が交わされる見通しです。
来月の伊勢志摩サミットに合わせて、全国で行われる10の閣僚会合の最初となるG7外相会合は、広島市で各国の外相を出迎える歓迎行事が始まり、開幕しました。
岸田外務大臣は会合に先立って、記者団に対し、「よい緊張感の中で本番を迎えることになり、各国の外相には、しっかりとした議論をお願いしたい。今回は初めて被爆地・広島で開催されるので、核保有国と非保有国の対立の中でしぼんでしまった『核兵器のない世界』を目指す機運を再び盛り上げていく貴重な機会にしたい」と述べました。
会合はこのあと、初日の議論が始まり、テロや難民問題などの国際的な課題への対応策をめぐって意見が交わされる見通しです。また、8年ぶりにアジアで行われる今回は南シナ海での中国の軍事拠点化の動きや、北朝鮮の拉致・核・ミサイル問題など、アジア地域の懸案についても重点的に議論されるものとみられます。
G7外相会合は最終日の11日、核軍縮に関する議論に加え、各国の外相がそろって広島市の原爆資料館などを訪れることにしており、国際的な核軍縮の動きが停滞するなか、核保有国と非保有国がともに参加するG7として、どのようなメッセージを打ち出せるかが焦点です。
一方、外務省によりますと、ドイツのシュタインマイヤー外相は飛行機の機材トラブルの影響で到着が遅れ、10日のすべての公式行事を欠席する見通しです。