WAONを利用した時に貯まるWAONポイントが、今後はイオン関連施設以外でも貯まるようになるようです。日経新聞が報じました。
イオンは共通ポイント事業に6月にも参入する。自社の電子マネーで決済したときにたまる「WAON(ワオン)ポイント」を他社に開放、グループ外の他の小売店で現金で買い物しても付くようにする。3年後に約6千万人の会員を目指す。
幅広い業種や年代、地域を対象とし、これまで獲得できていなかった顧客の購買情報を活用することで店舗やサービスの魅力向上につなげる。
WAONポイントが共通ポイント化:
WAONポイントがイオン関連施設以外でも貯まるようになることを、業界用語としては「WAONポイントが共通ポイントになった」と表現します。
『共通ポイントって何?』という方のためにカンタンに説明すると、共通ポイントカードとはポイントカードを発行している企業以外の店舗でもポイントが貯まる仕組みこと。
- 通常のポイントカード:その企業内でしか貯まらない
- 共通ポイントカード:グループ会社以外のお店でもポイントが貯まる
代表的な共通ポイントカードはTポイントやPontaなどがあり、これらのポイントカードのことを想像してもらえると、WAONポイントが今後、どこを目指しているのかがわかりやすいのではないでしょうか?
きっとコンビニや書店などで『WAONポイントカードはお持ちですか?』なんて聞かれる日も近いはずです。
WAONポイントカードを新規発行:
尚、WAONポイントを共通ポイント化させるため、今後は電子マネーWAONの決済機能がついていない、WAONポイントカードの発行もイオン側は検討しているようです。
- 現在:電子マネー機能内蔵のWAONカードのみ
- 今後:電子マネー機能のないWAONポイントカードが出来る
来の電子マネー機能付きの「ワオンカード」と別に、ポイント機能だけの「ワオンポイントカード」を作る。原則200円の買い物で1ポイントがたまるようにする。電子マネー「ワオン」を使う優良顧客などにはポイントを加算する仕組みを導入し、電子マネーの利用者数も増やす。
要するにTポイントカードやPontaカードのようなものが、WAON(ワオン)にも出来る…とイメージしてもらえればわかりやすいですね。電子マネーを使う予定がないという方でも、これならWAONポイントを町で貯めることが出来ます。
新規参入の多い共通ポイントカード:
近年はJR東日本のJREポイント、NTTドコモのdポイント、楽天の楽天ポイント…といったポイントも共通ポイント化しているので、この競争の中にどれだけWAONポイントが割って入れるか楽しみですね。
また、最大手のTポイントはしばらく安泰かとは思いますが、2番手であるPonta(ポンタ)は下手すると他の共通ポイントカードにシェアを奪われていってしまう可能性も高そうな感じ。
そのうちローソンの店舗のように、「ポンタさんは1%分だけど、うちは3%分のポイントを付与するよ!」みたいな共通ポイントカードごとのポイント付与合戦みたいなものも始まっていくことでしょう。
以上、WAONポイントが共通ポイントカード化(2016年6月より)!今後はイオン関連施設以外でもワオンポイントが貯まるようになります…という国内ニュースでした。
共通ポイントに関する参考リンク:
その他の共通ポイントカードについてもっと知りたいという方は、下記記事もあわせてどうぞ。WAONポイントの参入で、競争が更に激化していくことになりそうです。