「妻の介護に疲れた」 82歳の夫 殺人容疑で逮捕へ

5日夕方、兵庫県加東市の住宅で79歳の女性が寝室のベッドの上でぐったりしているのが見つかり、病院で死亡が確認されました。警察は、82歳の夫が「認知症の妻の介護に疲れ、殺した」などと話したことから、殺人の疑いで逮捕する方針です。
5日午後4時前、兵庫県加東市長貞の住宅から「妻を殺してしまった」と警察に通報がありました。警察官が駆けつけたところ、この家に住む八尾正乃さん(79)が寝室のベッドの上でぐったりしているのが見つかり、病院で死亡が確認されました。
同居する82歳の夫は「認知症の妻の介護に疲れ、首を絞めて殺した」などと話し、ベッドの上から電気コードのようなものが見つかったということです。
警察は夫が正乃さんの首を絞めて殺害したとみて取り調べていて、容疑が固まりしだい殺人の疑いで逮捕する方針です。
警察によりますと、正乃さんは夫と長男の3人暮らしで、先月病院を退院し帰宅してからは夫が介護を行い、5日は午後2時ごろまでヘルパーが来ていたということです。
現場は中国自動車道のひょうご東条インターチェンジから北に1.5キロほどのところにある、住宅が点在する田園地帯です。