鯨類調査、26年度北西太平洋の捕獲頭数縮小へ

2014年4月22日

 政府は18日、今後の鯨類捕獲調査の実施方針を発表した。3月31日のICJ(国際司法裁判所)判決を踏まえたもので、南極海、北西太平洋とも調査目的の厳格実施を目標とし、捕獲頭数を再吟味し、大幅縮小させ実施することになった。

 26年度は、具体的には、南極海調査では、目視調査とバイオプシー調査など非致死的調査を実施し、来年以降の調査計画につなげたい考え。

 北西太平洋の沖合調査は調査目的に沿って再吟味する。判決で活用が勧められたRMP(改訂管理方式)の算出を目的に、ニタリクジラは20頭(前回まで50頭)、またイワシクジラは90頭(100頭)を捕獲する。

 沖合調査のミンククジラは捕獲を中止する。RMP算出の前提となる系統群構造を明らかにする必要があるためで、目視調査に加え、バイオプシーを用いて非致死的調査が可能かどうかのフィージビリティ調査を行う[....]