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2016-04-10 曇りの日。

日本のWebエンジニアが、変化に対応しきれなくなっている件について。

16:53 |

ボストンで脱出ゲームしたときの写真

先週書いた10年のツケを支払ったフロント界隈におけるJavaScript開発環境(2016年4月現在)。という記事がまずまずの反響を得たのですが、僕の予想とは異なり、「こんなに多くのツールフレームワーク必要とする現状はおかしい」といった、状況批判意見が多く集まりました。

はてブのコメントのスクリーンショット

Mediumなど海外メディアでは、もはやこの種のツールを組み合わせたフロントエンド開発は当たり前のこととして受け入れらており、実際にどのツールの組み合わせがベストか、という議論がこの半年間ほど行われていました。そして、その議論もようやく落ち着きを見せてきており、おおよそ僕が書いたような組み合わせに帰結しつつあります

そのため、まさかフロントは変化が激し過ぎる」とか「保守が大変そう」などといったような、1年くらい前に言われていた意見が、いまだに多くを占めるとは、まったく予想していなかったというのが正直な意見です。昔であれば、もっと面白そうとか、もっと便利なツールがあるなどのポジティブ意見が多く集った気がします。

確かに、これまでの開発環境と大きく異なるため、「まだまだ対応するのは難しい」という意見は良く分かりますしかし、「対応」と「キャッチアップ」は別であり、通常のキャッチアップをしていれば、この流れは不可逆であり「今後、元へと戻ることはない」ということを確信していなのは、むしろヤバいと感じることでしょう。

しかし、はてブTwitterFacebookコメントを見る限りでは、素人ではなく、現在Web仕事としている人ですら、「流れが早くてついて行けない」「もう少し様子を見ておいた方が良さそう」といった意見を述べており、「日本エンジニア大丈夫なのかな?」と僕は逆に不安を覚えてしまいました。

なぜ、変化への対応がここまで遅いのか。

なぜ、変化への対応がここまで遅いのかという理由を考えてみたのですが、プログラミングが好きではない職業エンジニアが増えているなど、いろいろと思い浮んだのですが、根本となる最大の理由は「英語しかドキュメントがない」ためだという結論に至りました。

この組み合わせが異常、というのはやってみると実際そんなことない。React と Redux 以外はただのツールなので、どれも半日あれば使いこなせるようになる

naoya のコメント / はてなブックマーク

id:naoya さんもこのように言っていますが、僕もReactとReduxは慣れるのに時間がかかるものの、それ以外は、単なるメソッドや、ツールしかないで、習得するまで実際にたいして時間がかかるものではないと思っています。なので、難しいという意見の大半は、おそらくまだ試していないのではないかと思います

では、実際に試すと、どの程度で習得できるのか、ちょうど良い例があるので紹介します。

英語ができれば、プログラミング初心者でも4ヶ月で React + Redux + Electron でアプリが作れる。

Urai君の写真

Urai Masato君いう若者がいます。彼はTOEIC940点の文系大学生プログラマによるブログというブログを書いており、タイトルからも分かる通り、文系大学学生で、英語はできるけど、プログラミングはまったくの素人という学生でした。

そんな彼は僕の友人が経営する語学学校サウスピークに去年の夏頃に留学し、TOEIC940点という素晴しいスコアマークしました。そして、日本帰国してから就職まで時間があるのでプログラミング勉強をしようと思ったとき、僕の友人に相談をして僕と出会いました。

僕は近年「プログラマ英語必須というけれど、プログラミングを覚えてから英語勉強するよりも、英語を覚えてからプログラミング勉強をした方が圧倒的に学習効率が良いのではないか」と考えていました。そんなとき、彼と出会い僕の考えを検証できる良い機会だと思いました。

そこで、僕は彼に対して、次のような提案しました。

彼はこの提案に対して「ぜひ、やってみたい」と答えたので、去年の11月から英語プログラミングを学ぶと、どれくらいの早さで学習できるのか?という実験がスタートしました。

その結果は、

という記事にまとめられていますが、主にJavaScriptを中心に学習した結果、

といった風に、本当にプログラミングをまったく書いたことのない状態から、4ヶ月でElectronを使ってはてなブログに記事を投稿できるデスクトップアプリケーションを自作するまでになりました。

僕が言うのもなんですが、これは異常に早いと言っても良いのではないでしょうか?僕は正直、危機感を覚えました。

彼に英語記事課題を与えてみて分かったことは、

ということです。記事を読む早さは、本当に僕がびびるくらい早く、例えば、ブラウザレンダリングの仕組みを学んでもらおうと思ってConstructing the Object Modelという記事を与えると、半日もかからず読んで理解してしまう感じです。そんなわけで、学習課題を予想を大きく上まわるスピードで消化されたため、新しい課題を探すのがとても大変でした。

他にも、UNIX/Linuxコマンド英語学習すると、pwd は「Print Working Directory」の略など、そのまま英語意味からコマンド名を覚えることができるため、こちらの学習も早かったです。

純粋比較はできないので、僕がこれまで教えた経験から判断になりますが、英語を先に学んでからプログラミング勉強した方が、圧倒的にプログラミング学習効率が高いという結論に至りました。

この経験自分の中で新しい確信と素晴しい価値を生み出しました。そこで、Urai君のような若者もっと育ててみたいと思い、サウスピークに相談してみたところ快諾を得たので、今年度からまったく新しくエンジニア育成プロジェクトをやってみることにしました。

英語Webエンジニアリングを学ぶ、サウスピーク「光速Webエンジニアプラン

世の中にはITブートキャンプと呼ばれる短期間でITスキルを学ぶサービスや、IT留学プランなる英語プログラミングを同時に学ぶサービスがあります

しかし、今回提案する「光速Webエンジニアプラン」は、それらとは違い、まずはスラスラと英文が読めるまで本気で英語勉強してもらったあと、ようやくプログラミング勉強を開始します。これは、先に述べた通り、プログラミング学習には、英語を読めることが、圧倒的なアドバンテージを生むためです。

『英語ができない人』と『光速Webエンジニアプラン』の学習曲線比較図

このアドバンテージを図にしてみると上記のようになります

プログラミング知識がゼロ状態から、「A. 英語ができない人」と「B. 光速Webエンジニアプランの人」の成長のイメージです。

Aの場合半年間の学習アドバンテージがありますが、英語をスラスラ読めるBでは、情報量に圧倒的な差があるため、Aの3倍のスピードで成長していきます

その場合半年遅れにも関わらず、Bはプログラミング学習を開始して3ヶ月後にはAを抜き去ってしまます。そして、その後、新しい技術が増え続けるIT業界では、情報格差が縮まることはなく、逆に開く一方であるため、2年後、3年後には、とても比較ができないほどの差が生まれることになるでしょう。

このプラン詳細は、1年で最先端Webエンジニアになれる、サウスピーク光速Webエンジニアプラン【先着10名、5月末まで】をご確認ください。

1年で最先端Webエンジニアになれる、サウスピーク光速Webエンジニアプラン【先着10名、5月末まで】

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