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【プロ野球】

広島、丸の決勝打で延長10回の激戦制す

2016年4月10日 紙面から

10回表1死一塁、勝ち越しの二塁打を放つ広島・丸

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◇広島6−2阪神

 広島が競り勝った。0−2の8回、ルナの中前適時打などで2点を挙げて追い付き、延長10回に丸、ルナの連続適時二塁打などで4点。5番手永川が初白星。阪神は岩貞がつかまり、延長10回は榎田らが踏ん張れなかった。

    ◇

 2−2の同点の延長10回1死一塁、広島・丸は集中力を高めた。左対左も関係ない。榎田の初球の直球を、完璧に捉えた。「甘い球を積極的にいけた」。中越え二塁打に、一塁走者の菊池が一気にホームを踏み、キクマルコンビで決勝点をたたき出した。

 前夜は、1点のリードを守れず、悔しいサヨナラ負けを喫した。体調不良で前日の試合を欠場した菊池が「ニュースで見ていて、出られなかった僕自身も悔しかった。出ている人はもっと悔しかったと思う」と言えば、「昨日の負け方が非常に嫌な負け方だったので、逆にきょうはこっちが粘れた試合かなと思います」と丸は胸を張った。

 2点を追う8回の同点劇もこの2人が絡んだ。1死一塁から菊池の右前打で一、三塁とすると、「最低限のこと。率は下がるが打点を稼げればいい」と丸はきっちり二ゴロを転がし、1点差に。続く4番・ルナの中前打で同点に追い付いた。

 9回の攻撃では、松山の右翼への打球が、一度は安打と判定されながらもアウトに覆り、緒方監督が審判団に猛抗議を続けた。「監督も熱いものをもって試合に臨んでいるのを改めて感じた。僕らも負けじと熱いものを持ってしっかりやっていこう」。丸はチーム一丸の勝利を強調した。

 これで貯金は1。「(貯金は)一気には増えないので、コツコツ貯めていきたい」。自身も6試合連続安打と好調の丸が気合を入れる。好調の金本阪神に勝ち越して、赤ヘル軍団が上昇気流に乗る。 (井上慎也)

 

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