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- 「アマゾン・アノニマス」の本拠地であるイギリスでは、最低限暮らしていけるだけの「生活賃金」はロンドンを除くイギリス全体で時給7.85ポンド、ロンドンで9.15ポンドが指標となっているそう。国が定めている21歳以上の最低賃金は6.50ポンドだそうです。日本円で1,214円程度ですね。ちなみに世界一物価が高いといわれる東京では2014年度にやっと888円に引き上げられました。それなのに日本の政府関係の会社や団体ではいまだに最低賃金を基本時給として設定しているところもあります。日本でももっと賃金に対して文句を言ってもいいと思いますね。就職してからずっと大企業で暮らしてきた人にはわからないかも知れませんが非正規雇用はいまだに豊になったという実感がありません。「コスト削減」を目的に人権というものを軽く見すぎている会社も多いかも知れません。
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- アマゾンではなんと「トイレ休憩」まで監視されるといいます。トイレ休憩はパソコン作業で目やカラダを休める休憩も兼ねていると思います。衛生的には1時間パソコン作業を続けたら10分~15分は作業を休めるのが理想。でもなかなかホワイトカラーにはそれが出来ないことが多いのです。それにアマゾンには3カ月で3回病欠したら解雇するという指針もあります。現代には身体に障害のある人を積極的に雇用している企業もある中でこれは最大の汚点です。そういう指針があること自体がブラック企業と呼ばれても仕方ないでしょう。さらに、EUの労働法規すれすれの週50時間労働も強いられているという噂。週50時間といえば1日8時間労働として残業を毎日2時間している計算になります。勤勉な日本ならそれほど異常でもないですが、個人の時間をも大切にするヨーロッパ(EU)で毎日2時間の残業は大変なことなのでしょう。ともあれ、普通のヨーロッパ企業と比べてアマゾンの労働環境が大幅に逸脱しているのは事実のようです。
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- amazon anonymous,略して「AA」には、アマゾンで働いたことのある人が自らの体験を匿名で語る「レビュー」サイトもあります。例えば、35スクエアフィートもある倉庫での歩き通しの勤務を1週間続けて膝が腫れ上がった元従業員などは、「二度とこの会社では働きたくない。大きな金属檻に入れられた奴隷みたいな気持ちだった」と書いています。他にも「おいが5ヶ月間アマゾンで働いていたけど予告なく解雇された」などという話も。これが本当だとしたらほんとにひどいですね。
- amazon anonymous
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アマゾンの日本語ウエブサイトamazon.co.jpがオープンしたのが2000年11月1日。すでに14年の月日が経っています。アマゾンもしかりですが、東京などでも世界に名だたる企業に勤めていた人が駅などで「不当解雇」を暴露するシュプレヒコールを上げていたりするのを見かけることがあります。アマゾンのこの不買運動も巨大なグローバル企業の暗部を象徴する存在なのかもしれません。
その実情は生活賃金以下の給与しか払わないだけでなく、昨年の法人税納付額は売り上げ43億ポンドに対し、たったの420万ポンド。これだけ安いのは06年にイギリス事業を、法人税率の低さで有名なルクセンブルクにある子会社に移管したそうです。ほんとうに人よりも利益を追求する企業なのでしょうか?残念です。 - amazon anonymous
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- 80年代のクリスマス名曲Wham!の「ラストクリスマス」に"Last Christmas I gave you my heart, this year I will give you something special" (去年のクリスマスには君にハートをあげたけど、ことしはもっとスペシャルなものをあげるよ)という一節があります。それの替え歌?ともいえる歌詞がAAには載っています。”Last Christmas we gave them our cash, this year let’s save it for something special.”(去年のクリスマスには彼らにお金をあげたが、今年はもっとスペシャルなものをあげるよ)さすがにブラックユーモアにたけているイギリス。不買サイトですが殺伐とした感じがしませんね。
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- AAのサイトには「アマゾンフリー・ショッピングガイド」というページがあります。これは「アマゾンで買うかわりにここで買うといいですよ。」と他のショップを紹介しているページです。たとえば本なら「香港にも支店があるWHSmithでは生活賃金をサプライチェーンでまかなっています。しかし Living Wage Foundationのサイトには出ていません」などと結構内部事情を暴露しており、日本ではあまりなじみのない「生活賃金」という言葉を使っています。日本でいうところの「最低賃金」ですね。やはり客として買うだけでは内部事業はわかりませんので、こうした「元社員」などの情報が重要になるのですね。
- アマゾン・フリー・ショッピングガイド
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