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[26日 ロイター] - 著名実業家ジョン・マローン氏率いる米ケーブルテレビ(CATV)大手チャーター・コミュニケーションズ(CHTR.O)は26日、同業の米タイム・ワーナー・ケーブル(TWC)(TWC.N)を560億ドルで買収することで合意した。債務引き受けを含めた買収総額は787億ドル。
米CATV3位のチャーターと2位TWCの統合により、最大手のコムキャスト(CMCSA.O)に攻勢をかける。
買収は現金と株式の組み合わせで実施され、チャーター株の今月20日の終値を基に算出すると、TWC株1株当たりの買い付け価格は約195.71ドルとなる。
チャーターの約26%を保有するマローン氏率いるリバティ・ブロードバンド(LBRDA.O)を除くTWC株主は、現金115ドルと、2社統合後の新会社の株式0.4562株を受け取る。
リバティは、新会社の株式50億ドル分を買い取る。
調査会社モフェットネーサンソンによると、統合後の新会社は米ブロードバンドインターネット市場の20%超を支配することになり、規制当局が懸念を示す主要分野になるとみられる。
実際、コムキャストは前月、規制当局が難色を示したことを受け、TWCに提示していた総額450億ドルの買収案を撤回している。
米連邦通信委員会(FCC)は声明で「承認によって米消費者がどのような恩恵を受けるか精査する」とし、「悪影響がないという事実だけでは不十分」との見解を示した。