【六大学】東大・宮台、70年ぶり戦後最多の13Kもサヨナラ負け

2016年4月10日6時0分  スポーツ報知
  • 好投もサヨナラ負けした東大のエース宮台(右から2人目)はがっくり

 ◆東京六大学第1週第1日 早大1x―0東大(9日、神宮)

 東大の最速145キロ左腕・宮台康平(3年)が、早大との開幕戦で同校では戦後最多となる毎回の13奪三振をマークしたが、0―0の9回2死からサヨナラ打を浴び、金星を逃した。慶大は、ルーキー・柳町達中堅手が、リーグ史上4人目で同校では1927年の宮武三郎以来89年ぶり2人目となる1年春開幕戦アーチを放ち、法大に先勝した。

 番狂わせまであと一歩―。赤門軍団のエース左腕・宮台が、3連覇を目指す早大の前に土壇場まで仁王立ちした。0―0の9回2死二塁で、三倉進の止めたバットに当たった打球が左前に落ち、サヨナラ負け。それでも開幕戦で4者連続を含む毎回の13Kを奪った。「今日は95点です」。東大では1946年秋(慶大1回戦)の山崎諭の12個を上回る戦後最多で、ほぼ満点の奪三振ショーを演じた。

 見逃し三振は1つだけ。「ランナーを背負ったら、空振りを取るのが安全。狙って取れた」と自己最速タイ145キロの直球に、シンカー、スライダーで空を切らせた。だが、打線が11残塁と援護できなかった。

 昨春にリーグワーストの連敗を94でストップ。秋にはリーグ戦初勝利を挙げた左腕だが、オフは苦心した。右足裏の疲労骨折で全治6週間。1月下旬に復帰したが、2月のキャンプは不参加で、都内で走り込み、体幹を鍛え抜いた。2回に左手首に死球を受けて「不安だった」が、自己最長8回2/3、最多139球で4安打1失点と進化を示した。

 打っても7回1死で左中間フェンス直撃の二塁打。「入らなくて悔しい。東大は投手も大事な得点源。最後に勝てないところは反省です」。目標の02年秋以来の勝ち点奪取を果たすため、法学部3年の背番号1がフル回転する。(山崎 智)

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