『東京喰種トーキョーグール』という漫画が好きです。
東京喰種トーキョーグール:re 1 (ヤングジャンプコミックス)
- 作者: 石田スイ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/12/19
- メディア: コミック
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今は名前が変わって『東京喰種 トーキョーグール:re』という続編がヤングジャンプで連載されている。「死刑囚042」「夜王」「極道つぶし」「ちさ×ポン」「HOTMAN」「デリバリーシンデレラ」「華麗な食卓」「タフ」「べしゃり暮らし」と好きだった連載が軒並み終わってしまったのでヤングジャンプでいま欠かさず読んでいるのはこの作品くらいだ。
簡単にあらすじを説明すると人喰いになってしまった元人間の高校生が様々な悲劇に見舞われるという作品で基本的にはバトル漫画なのだけど、その肝心のバトルシーンがいつも何やってるのかよくわからない。
人喰いたちは「赫子(かぐね)」というなんか触手みたいなものを持っていてそれで敵を攻撃するのだが、作者の画力の問題なのか、あえてそうしているのかはわからないが、いま誰が攻撃していて誰がダメージを食らっていてそれがどういう攻撃でどのくらいのダメージを与えているのかが絵を見てもまるで理解できない。
しかも、平気で見開き2ページ丸々使ってなんか黒い影みたいなのがバーンとなってて中央の人間が全身をダーンと貫かれている絵がドーンと描かれている場面が多く、頭の中が?でいっぱいになる。いかんせん絵が暗いのでイマイチその全身を貫かれているのが誰なのかがよくわからないのだ。「え?これ攻撃されてるのどっち?」と思って次のページを開くと場面がガラリと変わって別の連中が戦っていたり急に過去の回想シーンに突入したりするので益々頭が混乱する。その貫かれた後のシーンは普通に2話3話触れないということもあるので、死んだのか生きてるのかわからないし、忘れた頃に「あの時攻撃されてたのはアイツで生きてるのか」と戸惑う。
キャラの描き分けもなんだかフワフワしていて同じような外見のキャラがすごくたくさんいて、しかも人喰い達は顔を隠すために戦闘時はマスクを着用していることが多いので、ちょっと油断すると動いているシーンだと本当に誰が誰だかわからなくなる。
死んだと思われた人間が人喰いになって生き返っていたということもあるので、よく人が死ぬ漫画ではあるのだが悲壮感がまったくなく、ドラゴンボールのように「どうせ生き返るんだろ」という気持ちで読み進めてしまう。ただ、主人公の親友が主人公を庇って死んでしまうという大事なシーンがあって「はいはいグール化グール化」とハナでほじくりながら読んでいたら本当に死んだっぽいので「そこは死ぬんかい」と思わず口に出してしまった。
と、愚痴っぽくなってしまったけど、わかりやすさが求められている最近の漫画でここまでわかりにくさをウリにしている作品も珍しいのでなんだかんだ毎週楽しみにしています。