英語コラム
【どうしてそうなった!】その発想に脱帽する異次元な英語訳
問題: “Today is not Monday.” を和訳しなさい。
回答:「東大は問題じゃない」
あまりにもスマートな解答ですが問題大アリですね。
今回は、このようなただの間違いと片づけるには惜しい、異次元な英語訳文をご紹介したいと思います。英語学習に役立つかはさておき、そのとんでもない発想力に一読の価値ありです。
どうしてそんな和訳になった編
“Hurry up! We’ll make it!”
「さぁ急ごう!俺達で新世界を作り上げるんだ!」
正解は「急げ!間に合うから!」ですが、思わず胸が熱くなりますね。まるで壮大な冒険が幕を開けたようです。
“What in the world did you do?”
「お前はこの世界に何をしたんだ?」
正しくは「お前は一体何をしたんだ?」ですが、こちらも世界系の超訳です。救世主誕生の予感がします。
“Pure ease at winning is boring.”
「気軽に純粋な勝利を得られるのはボーリングである」
こちらは「勝利とは退屈なものだ。」という意味です。おそらくこの解答者はボーリングがめちゃめちゃ強いのでしょう。
“Love makes the world go round.”
「世界一周新婚旅行」
正しくは「愛は世界を動かす」になるのですが、愛が動かすのは世界ではなく人間なのだという深遠な解答なのかもしれません。
“For the sake of our children, no smoking please.”
「子どもたちが日本酒を飲むので喫煙はご遠慮ください」
なんというか、純粋に酒の味を楽しむ、通な子どもたちのようです。「子どもたちのために喫煙はご遠慮ください」という意味ですね。
“It rains cats and dogs.”
「犬が猫にかみついて血の雨を降らす」
「竜巻で舞い上がった犬や猫が空から降ってくる」
「犬や猫が木に登って小便の雨を降らす」
この英文は数々のストーリーテラーを生み出す名文です。正しくは「土砂降りの雨が降る。」ですね。
“The boy named the raccoon Rascal.”
「少年はそのあらいぐまを「ならず者」と名付けた」
正しくは「少年はそのあらいぐまを「ラスカル」と名付けた。」です。ちなみに “rascal” には悪党、ならず者という意味があります。解答者は暗にマネーロンダリングを示唆しているのかもしれません。あらいぐまだけに。
“I’m home.”
“Welcome home.”
「私はホメ」
「ようこそホメ」
“Go home!” だったら「ホメよ行くのだ!」でしょうか。
正しくは「ただいま」と「おかえり」ですね。
“Susie can swim.”
「寿司江は泳ぐことができる」
寿司江ってちょっとホラー映画のタイトルのようですね。
「スージーは泳ぐことができる。」が正しい訳です。
“He underlined the word.”
「彼は下着で世界に飛び出した」
そして警察に捕まった。
「彼はその単語に線を引いた。」が正しい意味ですが、どうしてこうなった。
“He headed for Tokyo.”
「彼は東京都知事です」
確かに東京都知事は都民のヘッドですが…
正しい意味は「彼は東京へ向かった。」ですが、そして都知事になった。という事なのでしょうか。
“Watch your step!”
「あいつのステップを見な!」
地下鉄で乗客たちが軽やかにダンスする図を想像しました。
「足元に気をつけて!」という意味ですが、超訳の方がなんだか素敵です。
“I am glad to see you.”
「私はあなたに会うと心がグラッとゆれる」
必ずしも誤訳とは言い切れませんね。
正しくは「お会いできて嬉しいです。」ですが、超訳の方が心にぐっときます。
“What do you call your brother?”
「あなたのブラザー・カールは何をしてる人なんだい?」
多分ラッパーでしょう。
正解は「あなたは兄弟のことを何と呼びますか?」です。
“I will stay with you forever.”
「私は永遠にあなたの家にホームステイします」
プロポーズの言葉としてはありかも。いや、なしか。ヒモっぽいし。
正しくは「私は永遠にあなたのそばにいます。」です。
どうしてそんな英訳になった編
「覆水盆にかえらず」
“Mr. Fukusui did not go home at summer vacation.”
ご家族はフクスイ氏に会いたかったことと思います。
これは “It is no use crying over spilt milk.” と表現できます。
「さようなら、ブラウン先生」
“Good boy, Mr. Brown.”
教師に「いい子だ」とは解答者の大物ぶりが伺えます。
みなさんは “Good bye, Mr. Brown.” と言いましょう。
「人類は最善を尽くしこの問題に立ち向かわなければならない」
“Human must love.”
哲学的かつシンプルネスを体現した名訳です。私が教師ならこれに×をつけるのは忍びない。
これは “Human beings must deal with this problem in the best possible manner.” と訳すことができます。
「(電話で)もう一回お願いします」
“Repeat after me!”
唐突にレッスン開始です。正解は “Will you repeat that, please?” ですね。
「イチかバチか」
“One or eight.”
違う、そうじゃない。正しくは “Sink or swim.” とか “All or nothing.” と言ったりします。
「エアメール」
“AIRMALE”
「空気みたいな男」とは…何とも辛いです。エアメールは “AIRMAIL” です。
「もしもし、こちらモリタでございます」
“If if, I am Morita.”
そこは断言してくれないと話すに話せません。
“Hello, this is Morita.” が正解です。
「彼は自分の仕事を上手にやる」
“He gives his work to JAWS.”
サメに仕事を任せるこの彼は何者なんでしょう?
この場合は “He does his work well.” と言いましょう。
おわりに
異次元な訳文、楽しんでいただけたでしょうか?
この方々の英語の実力はともかく、そのぶっ飛んだ発想力は必ずや別の形で活かされることと思います。言葉の面白さを伝えてくれる解答者の方々に感謝ですね。