大相撲春巡業が9日、神奈川・藤沢市で行われ、幕内トーナメントで大関稀勢の里(29=田子ノ浦)が優勝した。決定戦では関脇嘉風(34=尾車)を寄り切りで下し、2日の伊勢神宮に続き“連覇”。それでも「巡業でいくら勝ってもね…」と言葉少なだった。
この日は土俵での稽古は避けたが、晴天の下で若い衆と山稽古で汗を流した。自己最多タイの13勝を挙げた春場所については「疲れは本当になかった。おのずと、調子がいいときはそんなもんじゃないですか。来場所につながる場所だったと思う」と振り返った。成績次第では綱とりのかかる夏場所(5月8日初日、東京・両国国技館)へ向け「やることは変わらない。マイペースに調整していければ」と話した。