大相撲春巡業は9日、神奈川・藤沢市で行われ、平塚市出身の十両朝弁慶(27=高砂)が地元の大声援を浴びた。

 朝稽古後に行われる「子供の稽古」で、ご当地力士として登場。「平塚市出身」とアナウンスされると、場内から大きな歓声が飛んだ。稽古では中高生を相手に豪快に投げられ、何度も土俵下まで転がり落ちるパフォーマンス? を披露。「こっちのほうが盛り上がるかなと思って」とはにかんだ。

 藤沢巡業は過去にも付け人として参加したことがあるが、関取としての凱旋(がいせん)は初めて。「やっぱりうれしいです。前は三段目とか幕下で、歓声も5、6人が『ワア~』と言うぐらい。全然違いますね」とご満悦な様子。夏巡業は平塚市での開催も決定し「ちゃんと関取として行けるように、相撲で強くなりたい」と誓った。