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オバサンになりたい。

オカマがひり出す叫び声

アニメヒロインの人物造形にオタク男性の願望が反映されすぎで、ウソでしょ!?ってなった話

日常考察 雑記

こんにちは、錠前(@jomae_yasushi)です。

普段アニメを見る習慣がないのですが、最近短期間で立て続けに知人が推していた2作品を見て、「日本のアニメ、今こんなことになってんの!?」と驚いたので、感想投下です。

 

ヒロインの人物造形、都合よすぎでは!?

私が見たのは以下の二作。『ソード・アート・オンライン』(以下、SAO)と『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(以下、あの花)です。
 

 

両者に共通していたのは、ヒロイン(や主人公)の人物造形が男性サイドにとってとにかく都合がよいものである、という点。

 

SAOに関してはその傾向が特に顕著で、ヒロインのアスナは可愛く戦闘能力も高くてゲーム攻略の最前線で健闘しまくるバリキャリ、作品世界内では名実ともに高嶺の花もといヒロインな存在なのですが、何故か主人公に対してだけは一途な好意を示し、女の顔(オタ男妄想テンプレな)を見せます。一方で主人公のキリトは戦闘能力や見た目などハード面はオタ男の理想像(唯一無二の能力をもっていて超強強い、イケメン)を反映しているにも関わらず、ソフト面では恋愛に対して妙にウブで一途な信念をもっていて、オタ男のそれとリンクしている印象を受けました。なお2人の結婚生活や疑似子育てパートには欠片も現実味がなかったです。

あの花に関してはSAOほどオタ男妄想テンプレ全開ではなかったのですが、ヒロインが可愛いくてちょっとお馬鹿で邪気が全くなく(イケてない男子を馬鹿にしたりはしない感じ)、なんていうか、「理想の天使な女の子」像って感じでした。

 

いずれもキャラクター造形にオタ男の欲望が分かりやすく投影されているせいか、見ていて「ウッ…」っと胸焼けするような気分に…。アニメに限らずオタク男性層をメインターゲットにした作品はこういう傾向にあるのかも、と感じました(SAOはネット発のラノベ)。ターゲット層の需要に寄せていった結果がこれなのかな、と。

2作品だけでアニメ全体をどうこう言うことはできませんが、普段アニメを全く見ない私にはかなりショッキングでした……。

 

アラサー独女向けファンタジーも似たようなもんだったわ

オタ男性向けアニメに向かって「都合よすぎ」とか言っちゃいましたが、言ったそばからアラサー独女向けの下記漫画も似たようなもんだよな、と思い出しました。『きょうは会社休みます。』と『姉の結婚』です。

 

この2作品、ヒロイン女性にとってかなり都合がよくできていて、自分のめんどくさい自意識はそのままに、それを丸ごと受け入れてくれる完全無欠のイケメンが登場するという現実では絶対にあり得ないストーリーを展開するんです。自分に自信がない女は現実ではモテないし、マトモな男なら音速でフェードアウトしていくからね??と鼻息荒く忠告したい気分にさせてくれます。

 

「寂しい乙女心を あすも甘い映画でごまかし」とは、モーニング娘。『気まぐれプリンセス』の歌詞ですが、甘い(てか都合のいい)ストーリーで寂しさを誤摩化すという構図は、男性向け作品でも女性向け作品でも、まるっと同じなのかもしれませんね。

そう考えると、現実の生活で満たされない部分(特に恋愛面において) のある人たちが、心を埋めるための装置としてこうした優しい(のか?)作品群を利用しているだけの話で、依存的にならず使用するなら肯定できるかも??という気がしました。ファンタジーと認識したうえで明日の仕事を乗り切るカンフル剤として、みたいな使い方をする分には建設的ですよね。

 

そもそもどっちサイドの作品も、「ありえねぇぇぇ〜〜!!!!」な見方が主流で、本気で共感・没入するような楽しみ方をしている人はそういないのかもしれませんが。ていうかそうであってほしいです。

 

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そんな感じで、普段見ないアニメを見て「オタ男向けの作品やばない!?」と驚いたものの、よくよく考えるとアラサー独女向けでも同じようなのあったわ…と気づいたお話でした。

いずれにせよファンタジー世界への逃避はそこそこに、現実世界の自分と向き合いたいものですね。

 

それでは今日はこのへんで。

さよ~

 

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