2016年3月23日

貴重植物保護で空中で組み立て 浜坂道路長谷橋

 2017年度の供用開始を目指す浜坂道路に施工中の兵庫県新温泉町二日市の長谷橋で22日、地元住民を招いて現場見学会が開かれた。ケーブルで支え、空中で橋を組み立てる珍しい工法を工事関係者が説明。住民らは間近で作業の進行状況を確認し、安全と順調な工事を願った。

 同道路は山陰近畿自動車道の1区間で、浜坂と香美町の余部インターチェンジ間9・8キロを結ぶ。94メートルの長谷橋の下は、新温泉町指定天然記念物に申請中のミツガシワが生育する沼地のため、環境を守る工法が採用されている。

 参加した近隣住民22人は橋の上の現場まで歩き、つるされた鋼材がケーブルに沿って移動する様子などを見学。「今後どのように工事が進むのか」などと関係者に質問した。

 二日市地区の岡田芳明区長(72)は「このまま無事故で工事が進んでほしい。貴重な植物を守るため、珍しい工法で立派な橋を造っていただきありがたい」と話した。

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