京都にも安保法反対市民連合 政治参加促す
「安保関連法に反対するママの会@京都」などは9日、京都市左京区で会合を開き、政治参加を促す「市民連合@京都」を設立する方針を決めた。近く記者会見で正式に表明する。市民連合は夏の参院選などで安全保障関連法反対の候補者を支援するため、全国と関西の組織がすでに設立されたが、京都の各種選挙では特定候補の支援は行わない方針。
会合は、ママの会のほか、「安全保障関連法に反対する学者の会」と「自由と平和のための京大有志の会」が呼び掛けて開いた。賛同者に公開し、市民らが参加したが、「市民が萎縮して発言しにくくなる」との理由で報道機関に対しては非公開で行われた。
全国版の市民連合は昨年12月に若者グループ「SEALDs(シールズ)」などが設立し、京都3区と同日程(12日告示、24日投開票)で行われる衆院北海道5区補欠選挙で、野党統一候補の推薦を決めた。関西市民連合は今年3月に発足し、安保関連法反対候補の支援を掲げている。
京都では、民進党が共産党との連携を否定し、野党共闘は実現できていない。市民連合@京都は「候補者個人の応援、推薦は困難」と判断し、選挙では投票の呼び掛けを行うほか、各候補者に公開質問状を送り、主張を有権者に周知していく考え。今後、賛同する団体や個人を広く募る。
【 2016年04月09日 22時40分 】