沖縄の北部訓練場、年内にも返還
米軍基地負担軽減アピール
2016/4/8 02:00
政府が、国内最大の米軍専用施設で沖縄県東村と国頭村にまたがる「北部訓練場」の年内の部分返還を目指し、作業を進めていることが分かった。基地負担軽減に取り組む姿勢をアピールし、沖縄県と対立が続く米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設問題を有利に運ぶ狙いもありそうだ。政府関係者が7日、明らかにした。
ただ、返還は新型輸送機オスプレイの運用が予定されるヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)を、返還されない区域に移すことが条件となっており、住民らの反対運動が続いている。翁長雄志知事は工事促進に協力するか態度を保留しており、曲折も予想される。