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【G7広島外相会合】「NPT挫折後、軍縮をめぐる初の政治的発信」 拓殖大学海外事情研究所・佐藤丙午副所長(安全保障論)

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【G7広島外相会合】
「NPT挫折後、軍縮をめぐる初の政治的発信」 拓殖大学海外事情研究所・佐藤丙午副所長(安全保障論)

拓殖大学海外事情研究所副所長の佐藤丙午教授 拓殖大学海外事情研究所副所長の佐藤丙午教授

 現状、核兵器削減を法的に定めた条約は、米露の戦略核配備数を1550に決めた新戦略兵器削減条約(新START)しかない。中国はこの条約の参加国ではなく、核軍縮に向けた国際法上の義務を積極的に負おうともしていない。核軍縮の取り組みは転換点を迎えており、新たな枠組みが展望できない状態にある。

 核不拡散では昨年5月、核拡散防止条約(NPT)再検討会議が決裂し、最終文書の採択に失敗した。核削減に向けた道筋を明確にすることへの抵抗感が、それほど核兵器国に根強かったことを物語っている。

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