日清のカップヌードルのCMが削除された。理由がおかしいので記事にする。
ユーモアのセンスにも欠ける、つまらない世の中になったものだ。
日清食品は8日、タレントの矢口真里(33)らが出演するカップヌードルの新CM「OBAKA’s UNIVERSITY」シリーズ第1弾の放送を中止すると同商品の公式サイトで発表した。
一体、どこのどいつがクレームをつけたのか、口を開けば文句ばっかり! 一億総活躍社会どころか、総クレーム社会に早変わりと来たもんだ。
折角、やぐっちゃんが掴んだ再起の種を、こうも軽々といなすとは、白鵬関も真っ青だ。ファンではないが、気の毒に感じるぜ。
アメリカの有名なコメディアンが、その番組内で言った言葉がある。「悲しいいことも嬉しいことも、全てをジョークにして笑い飛ばすからこそコメディだ」と。
日本ではあまり知られていないだろうが、ジョアン・リバース(Joan Rivers)といえば、男だけが活躍する業界で女性ながらに一世を風靡したコメディアンだ。かなり辛辣なジョークを得意とし、度々物議を醸し出してきたいわくつきの人物でもある。
2014年に亡くなったが、彼女のサーキャズムなスピリットは今も受け継がれている。
野党の政治家達は、事ある毎に日本はアメリカに傾倒しているというが、社会を見るにおいては全くその反対を行っている。自民党が言論統制を云々するのは、そんな野党の反自由主義的なマスメディアに対してだろう。
ジョークの一つも言えないような、そんな堅苦しい社会に住んで何が嬉しいの? マイノリティーばかりが声を上げ、やれ保育園に入れなかったから「日本死ね!」だの何だのと、自分の行いは棚に上げて他人ばかりを批判する。そんな社会が健全であるはずはなく、そりゃ株価も下がるわな。コーヒー代だけは10万近くもするくせに。
日清のジョークが行き過ぎというのなら、爆笑問題も有吉弘行もアウトだろ。ただ、彼らはテレビタレントで、人気のある番組のMCだから許されるのか? 個人的には嫌いではない。むしろ好感さえ持っている。しかし、度を超えた笑いを語るなら、どっちもどっちだ。CMだけをバン(英語のbanね)するのは片手落ちというものだろう。
かつて、アンドリュー・ダイス・クレイ(Andrew Dice Clay)という名のコメディアンがいた。ニューヨークの出身で、人種差別や性差別のジョークが多くて仕事を干された大馬鹿者だ。後々映画にも出ていたが、出演者から尽く嫌われるので、結局自らのキャリアを棒に振った。コアなファンもいたようだが、どいつもこいつ自分に自信のない偏見に凝り固まったような奴らだった。
ダイス・クレイのように、マイノリティーを偏った見方で攻撃するような男は以ての外だが、社会風刺程度のジョークならむしろ歓迎すべきだろう。とは言え、シャルリ―・エブドは行き過ぎだった。
マイノリティーは言いたいことを言い、マジョリティーもそれに対してユーモアで返すような、お互いをリスペクトしながら応酬するのが理想のはずだ。できるかできないかは、社会の成熟度にかかっている。日本は十分に成熟した国家だと思うのだか、どうだろうねヤマトの諸君?
ほんの一部(たかが100や200のクレーム)の意見を真に受けて、自らの主義主張すら覆すのなら、企業など潰れてしまえばいい。恥ずかしい奴らめ。
丁度、ホセ・ムヒカ大統領も来日したことだし、これを機に日本社会のあり方を考えてみるのもいい頃だ。幸せは歩いてこない、だから歩いて行くんでしょ。ちょっとやそっとのことなど、笑い飛ばせる人間になりたいもんだね。
【日清カップヌードル CM】ビートたけし / 小林幸子 / ムツゴロウ / 矢口真里 / 新垣隆「OBAKA's大学に春が来た! 篇」
バカボンのパパはバカ田大学の卒業だぞ、コノヤロ―。