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ヒロシマ 英語で伝える G7特派員らに

 広島市で10、11日に開かれる主要7カ国(G7)外相会合で、被爆2世の山岡美知子さん(65)=広島市南区=ら5人が取材拠点のメディアセンターに常駐し、海外特派員らに英語で被爆講話をする。山岡さんは「ヒロシマを知ってもらうよい機会。核兵器はいけないと分かってもらいたい」と力を込める。

 山岡さんの母、上田清子さん(91)は20歳の時、爆心地から約3.5キロの下宿先で被爆した。母は、爆心地周辺に出かけた妹敦子さん(当時13歳)を捜しに向かう途中で、腕などから皮膚が垂れ下がった人々を目にした。

 山岡さんは「母は『100回話してもあの悲惨な状況は理解してもらえないだろう。あれを見た被爆者にしか分からない』と言っていた」と話す。

 山岡さんは2008年、友人の勧めで原爆ドーム前でボランティアガイドを始めた。勉強して英会話が分かるようになると、外国人から「まだ放射能は残っているの?」と問われ、「こんなに知らないんだ。伝えなければ」との思いが募った。

 山岡さんは昨年度だけで講話は181回に達した。外国人には必ず「アメリカを憎んでいるわけではない。歴史を学び、二度と悲劇を繰り返さないことが重要だ」と伝えている。

 外相会合のメディアセンターは、9日から同市中区の平和記念公園にある国際会議場に設けられる。【竹内麻子】

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