分かってはいたが、普段書いているシリーズの方は閑古鳥だ。色々な意味でかなりのリソースを割いた労作だったのだが、まあいつものことだ。息抜きで、映画の気になる要素でも書いていこう。
絵面がとてもカッコイイが、非現実的だ。「アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!」が分かりやすい例かな。
普通は爆音で耳がやられるか、爆風で吹き飛ばされるので歩く余裕なんてない。仮に多少の距離があっても、爆発することが予め分かっていても、普通なら反射的にビクっとなるだろう。なのでそのテのシーンはCGだったり合成だったりするが、実際にやっている映画もあるから凄まじい。
まあ、映画の世界では核だろうが冷蔵庫程度で防げるようなので、考えるだけ野暮なのは分かっているのだが。
本当に泣くなら、鼻を啜りながら、顔を赤くして涙を流すことだろう。だが、そういう泣き顔はお世辞にも美しいとはいえない。なので見栄えをよくするために、顔色はほとんど変えずに涙だけを流す独特な泣き方ができた。
……まあ単純に、役者が泣きたい時に泣ける演技をできないからとか、大人の事情も多少あるんだろうけれど。
私が思いつく限りでも例はいくらかあるが、とりあえず「ロードオブザリング」を観とけば間違いないと思う。ほとんどの登場人物が泣いてくれるし、中にはほとんど泣いてばっかりの登場人物もいる。
シンプルなワードが故に、叫びとして機能するのだろうな。ただ、現実でこのワードで叫ぶ人って、あまりいない気がする。日本語だって、現実で思わず叫ぶのならば、きっと言葉にならない声だろうし。
それにしても、このテのワードを略すとき翻訳家は大変だろうな。意味合いとしては実質叫び声で、このワード自体にちゃんとした意味を込めている場面ではないだろうから。
「スター・ウォーズ」の試写会で、「No」と叫ぶ部分が「ありえない」と訳されていたとかいう話があるらしいが本当なのだろうか。
適例が思いつかないが、「デート&ナイト」あたりが個人的にオススメかな。銃を横向きに構えただけで大騒ぎするシーンは抱腹絶倒モノだ。メタ的には、登場人物の顔が見えやすくなるとかいう話があるらしい。
ただ、実際にこれで撃つ場合、命中精度が悪くなる。横向きにして撃つこと前提で銃は作られているわけではないから、まあ当たり前だが。なんかそれっぽい合理的な説もいくつかあるようだけれど、こじつけだったり後付けみたいな理由ばかりだ。
仮にそれらの説が本当だとしても、映画でやっているのは「カッコイイ」という理由でやっている場面がほとんどだろう。映画の世界でやる分には、理由なんてそれで十分だ。
私のお気に入りはダース・モールとのバトルシーンで流れている奴かな。コーラスの力は絶大で、映画はもちろんゲームやアニメなどの様々な映像メディアでも重宝されている。
なお、この時の歌い方は独特で、知っている国の言葉でも何て歌っているかよく分からないことがある。場合によっては、「ウーウー」だの「ラーラー」だの言葉ですらないことも。
「ロードオブザリング」のように、架空言語で歌われるパターンもあるらしい。
正直なところコーラスは個人的に食傷気味なのだが、否が応にも盛り上げてくれるのは確かだ。
仮に戦う場合、あの服装はお世辞にも動きやすいとはいえないだろう。バットマンが滑空に用いるなど、作品によっては一応の理由があるケースも稀にあるが。
だが、最大の理由は一目瞭然。それらが風になびいている絵がとても映えるからだ。
女性の場合はマントやコートではなく、なんかヒラヒラしたドレスとかを着用しているケースが多い。なんだか、あそこまでヒラヒラしてると風になびかせるために作られた服みたいで笑えてくるが。
まあ、それでもマントやコートはカッコイイし、ドレスならば可憐だ。私はそれだけのために、マントと大きめの扇風機を自宅に所持している。
敵の方は待ち構えていて、主人公が走って向かっていくシーンが多い。「マトリックス レボリューションズ」みたいに、両者がほぼ同時に走り出す場合も。
個人的には「ミッション:インポッシブル2」あたりのバイクシーンが印象的だ。バイクで激闘を繰り広げるのだが、最後は互いに向かい合って同時にバイクを走らせる。
で、どうするのかというと、バイクは放り出して同時にジャンプする。結果、空中で互いが正面衝突(物理的な意味で)。普通に考えたら無事では済まないダメージの筈だが、そのあと格闘シーンが始まるので二人とも大丈夫らしい。
まあ、そもそも一対一で決着をつけるの自体、まともに考えたら絶対にやる必要はなかったりすることが多い。だが、主人公と敵が一対一で戦うことは宿命なのだ。
上を書いてて思い出したが、悪役って高いところから落ちて死ぬよな。既に事切れているが、そこから更に落とされるというパターンも。
理由は色々あるのだろうけれど、「分かりやすいから」だと思う。
悪役は、基本的に「死んだ」という確信がなければ観ているものの溜飲が下がらない。だが、明確に描写すると残酷になりすぎて、対象年齢が上がってしまうのかもしれない。その点、高いところから落ちるのは、十中八九「死んだ」ということが分かりやすい。
これよりドラマティックかつ残酷じゃない死に方だと、後は爆発くらいだろうな。
映画の世界では「悪役がよくする笑い」といえば見当がつくくらいポピュラーだ。三段笑いは究極だが、その段階の中の一部だけというケースが多い。
悪役の笑いで特に有名なのは、やっぱりバットマンで敵役であるジョーカーだろうか。ジョーカーといえば笑い、笑いといえばジョーカーだ。
ナンにしろ、あんな笑い方する奴、現実で見たことないぞ。だが、あれほど楽しさが伝わる笑い方を私は知らない。現実で一度だけでいいから、ああいう笑い方を自然としてみたいものだな。
物語後半、何らかのハプニングが発生する。それはいいのだが、それを解決するために駆け足で説明が入る。メタ的には観ている人への説明のためにやっているせいもあり、妙な違和感が。
「猿の惑星: 新世紀」のダム修復シーンとかが、その典型かな。このテのシーンは切羽詰った状況だから早口なのは分かるのだが、メタ的に観るとちょっと笑えてくるよな。
他だと、それらを仲間たちが相談するシーンもあるな。
ハプニング発生 → 「どうすればいい?」 → 「何とかできるかも」→ 「どうやって?」 → 「これはアレアレがこうで、コレがああだ」 → 「つまり、ああがコレってことか」→ 「そうだ。だから誰かがアレをこうすればいけるかも」 → 「分かった。俺がやろう」→ 「無茶よ」 → 「だが、やるしかない」 →「絶対、生きて帰ってこいよ」みたいな。
以上だ。
それにしても、○○選を書くのはホント息抜きになるなあ。挙げるだけでいいから、スラスラ書ける。いつものシリーズは1時間くらいかけているのに、こっちは二十数分で書ける。
スネークと中の人はしょっちゅうdamn it!っていってる。 だけどあれはデイビット・ヘイターさんの声で記憶しているから、ジャック・バウアーが「でめっと!」って言ってもちょっと違...