やくさん「3点発表でよかった」要らぬ臆測を呼ぶ…東京五輪エンブレム最終候補
2016年4月9日6時0分 スポーツ報知
2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は8日、白紙撤回になった大会公式エンブレムの再選考で、最終候補4作品を公開した。17日までインターネットなどで国民の意見を募り、25日の最終審査で決定する。
漫画家のやくみつるさん(57)は今回の選考について「次点よりも下位の作品を繰り上げず、潔く3点を発表すれば良かった。無理に4点にしたことで、要らぬ臆測を呼ぶことになってしまった」と指摘する。
自身も様々な選考に参加することがあるが、「問題が起きて、(選考作品が)削られることはある。悲観的に考え、余裕を持って(次点を)選んでおくのが普通」という。上位4作品の中から商標の問題等で1点しか選ばれなかったことは結果論として仕方がないが、次点にも入らなかった1点の選び方に問題があるとみる。
組織委の説明によれば、“滑り込み”の1点は上位8点から漏れた56作品の中から選び直した。「(上位8点に)選ばれなかった作品のうち最上位である『9位』だったと思いたいし、それならばきちんと説明すればいい。できないとなると、何かしら作為的なものを感じてしまう」
前回、エンブレムが撤回された際には「64年(前回の東京五輪)のエンブレムを使えばいい」と主張していた。最終候補の4作品に「選ばれる前から思っていたが、やはり64年に勝るものは出なかった」とした。