■マンディリ銀行(インドネシアの資産規模最大の銀行) 2016年の中国での融資が前年比44%伸びると見込んでいる。シンガポールでも同25%拡大する見通しで、海外事業の成長のけん引役になりそうだ。
マンディリ銀行の財務・市場部門のマンスリ部長は8日までに、2015年の海外部門の収益は同社の総収益のわずか3%と、国内部門に比べて少ないが、その分成長の余地が大きいと述べた。アジアで競合する外銀の存在感が低下する兆しが見え始めており、同行の事業運営が相対的に有利になるという。
マンディリ銀行は現在、シンガポールや上海、香港、マレーシア、東ティモール、英国、英領ケイマン諸島に7つの海外拠点を持つ。海外事業の主な顧客は、国外在住のインドネシア人か、インドネシアに住む外国人だ。(ジャカルタ=エルウィダ・マウリア)